賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

国に払う税金を寄付で「移す」マネーハック

「1万円寄付を」と言うと、ほとんどの人がためらうでしょう。しかしその分税金が減ってほとんど戻ってくるとしたらどうでしょう。寄付の仕組みを整理してみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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クリスマスだし、寄付をしてみたい

クリスマスシーズンは、町中がきらきらと輝く季節です。空気は冷たくても、心は温かくなるような気がします。パーティがあったり、プレゼントの交換をしたりと、人と人が通じ合う機会でもあります。クリスマスといえば、寄付の声が高まる時期でもあります。街角では募金を呼び掛ける人が増えてきます。

2011年の震災以降、寄付をした人が多かったようですが、今年はどうでしょうか? 今年、寄付をしていなかったとしたら、ぜひ「1000円単位、1万円単位」の寄付をして、温かい気持ちのお裾分けをしてみてはいかがでしょうか。

高額の寄付をすると、その分税金が下がる!

「募金箱の呼び掛けに応えて小銭の寄付ならしてもいいけど、お札を寄付するなんてちょっと……」という人に、今回はお得な情報をお教えします。それは、

「あなたが寄付をした分、税金が下がる仕組み」

です。税金も引かれて寄付のお金も負担するなら、文字通り自腹での寄付ですが、寄付をした分 税金が少なくなるのでしたら、実質的な負担は一部ということになります。これはまさにマネーハックです。

寄付をすると税金が下がる仕組みを利用するには下記の条件が必要になります。
  • 2000円以上寄付をすること(2000円までは対象外)
  • 寄付金控除の対象となる団体に寄付をすること(団体のHPに記載あり)
  • 寄付をした後、領収証をもらうこと(銀行振込が確実)
  • 2010年2月に確定申告をすること(ネットで書類は自動作成可能)
そうすると、最大で寄付した金額の40%が税金のほうからキャッシュバックされるのです。

これは寄付金控除に「税額控除」が採用されたことによるメリットです。税額控除とは文字通り、税金の額そのものが下がる仕組みで、強力な税制優遇ですから普通は認められません。寄付活動の価値が高いことが認められた、ということです。

なお、詳しくはAll Aboutの税制に関する専門ガイドさんがコラムを寄せていますので、そちらを参照するか、国税庁のページを確認してみてください。
All About「少額寄付にも減税効果、 確定申告の寄付金控除とは
国税庁タックスアンサーNPOの場合  公益社団法人等の場合

※税額控除と所得控除の2種類があり、有利な方を選択できます。
※控除対象となる上限等が所得の一定率となっているなど、条件があります。詳細は必ず各自で確認して寄付を行ってください。

>>寄付すれば税金の使い道を「指定」できる! 次ページへ

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