入院日数は若いうちは男性の方が長い
下記は前ページの平均入院(在院)日数を、男女別そして5歳ごとの年齢別に表したものです。 平均入院日数を年齢階級別にみると、ほぼ年齢に比例して長くなっています。最も短いのが1~4歳の6.5日で、40~44歳で3週間(21.0日)、70~74歳で5週間(35.6日)に達し、90歳以上では81.1日にもなります。それでも3年前の92.6日からは10日以上短くなっています。男女別では、19歳まではほぼ同数ですが、20歳からは男性の方が女性よりも入院日数がかなり長くなっています。例えば、30~34歳では女性10.4日に対し男性はほぼ倍の20.6日、35~39歳では女性11.6日に対し男性は15日も長い26.6日となっています。傷病ごとの患者数の違い等が影響していそうです。働き盛りの30歳代男性は気をつけたいところです。
その後、50歳くらいからは男女差は僅かとなり、70~74歳からは今度は女性の方が長くなります。85~89歳では男性43.6日に対し女性60.1日、90歳以上では男性57.9日に対し女性89.7日と大きな差がついています。
都道府県ごとに大きく異なる平均入院日数
今度は平均入院日数を、患者の居住地による都道府県別で分けてみました。下記は47都道府県ごとの退院患者の平均入院(在院)日数です。 日本国内でも都道府県が違うと平均入院日数にかなりの差があります。最も平均入院日数が長い都道府県は高知県の50.8日で、2番目が山口県の49.5日、3番目が徳島県の46.0日となっています。一方、最も短いのは宮城県の25.2日で高知県の半分、2番目が長野県の26.0日、3番目が岐阜県の27.1日となっています。入院日数の長い一部の県については、医療費抑制のためにも早期に何らかの対策を講じていく必要がありそうです。次のページでは、傷病ごとの平均入院日数を見ていきましょう。