物価も、家賃も安くを狙うなら、
洪福寺松原商店街(相鉄線天王町駅)
横浜駅から3駅、最寄駅相鉄線天王町駅から旧東海道を歩くこと約5分、国道16号の交差点を渡ったところからおもむろに始まる洪福寺松原商店街。昭和27年に松原安売り商店街としてスタートしたこの商店街には生鮮食料品から衣類、酒類なさまざま種類の店がありますが、何と言っても魅力なのは山盛り激安の食料品。野菜、果物、肉、魚、どれをとっても安くて新鮮です。
特に八百屋は数があり、競争が激しいようです。ただし、大半の品がザルに一山いくらで売られており、かなり量が多いので、一人暮らしの場合には計画的に購入、調理していかないと余らせてしまうかもしれません。反面、飲食店は少なく、ラーメン屋さん、喫茶店などがいくらかある程度。この近所に住んだら、自炊しなさいということかもしれません。
賃料相場はワンルームでマンション、アパートとも5万円台後半~、2DKマンションが9万円前後、3DKマンションで11万円前後と言ったところです。
横浜中心近くなのに下町っぽい、
横浜橋通商店街(横浜市営地下鉄阪東橋)
最寄駅は横浜市営地下鉄阪東橋駅で徒歩2分ほどですが、同伊勢佐木長者町駅から徒歩6分、JR根岸線関内駅徒歩15分、京浜急行線黄金町駅徒歩7分、同日の出町駅徒歩10分と聞くと大体の位置はお分かりでしょう。横浜の中心部からもさほど遠くない場所になります。それなのに、下町っぽい気さくな雰囲気がこの商店街の魅力。商店街自体のキャッチフレーズも「いきな下町よこはまばし」。この街在住の落語家、桂歌丸さんが名誉顧問となり、街を盛り上げています。
アーケードの下に続く商店街には生鮮食料品店、惣菜店が多く、中華料理、韓国料理のお惣菜も。衣料品、ドラッグストアなどもありますが、メインは食品。他の商店街に比べると魚屋さんの充実ぶりに感動です。本場の人がやっている店も多く、日本ではあまり見ることのない鶏のもみじ(鶏の足のこと。そのままの見た目なので日本人にはあまり受けないらしい)の中華の煮物を見かけた時にはちょっと興奮してしまいました。
商店街周辺には飲食店もありますが、商店街の惣菜の充実ぶりをみると、中食中心にしても飽きることはなさそう。定番の寿司、鰻、コロッケ、焼き鳥などから各種煮物、漬物、中華料理、韓国料理とバリエーション豊富でしかも安い。一人暮らしでおいしいものが食べたい、でも料理は苦手という人ならこの街は天国かもしれません。ただし、フレンチやイタリアンなどの洋モノにはあまり期待できませんので、念のため。
ここは駅のある大通り公園沿いに分譲マンションが並び、賃貸に出ている部屋も少なからずあるようです。相場はワンルームマンションで5万円後半~、2DKマンションで10万円~、3DKマンションで11万円~といったところです。
レトロな雰囲気に最近はおしゃれ店も増加、
六角橋商店街(東急東横線白楽駅)
まるで映画のセットのような細いアーケードに昔ながらの乾物屋さんや肉屋さんなどと今っぽい雑貨店や紅茶専門店などが同居する六角橋商店街。映画やテレビ、CMなどのロケにもよく使われているそうで、独特な雰囲気があります。
ただ、物価がすごく安いかと言うと、今回取り上げた他の2駅に比してみるとそうは言えません。それに店舗の数も前述の2商店街に比べると、いささかとほほ。近くには一般的なスーパーもあるので、買うモノによって使い分けるのが賢明でしょう。
最寄駅は東急東横線白楽で、駅周辺はコンパクトで、ここに人が集まる商店街があるとは思えませんが、近くに神奈川大学があり、意外に乗降客も多く、若い人のいる街でもあるのです。そのためか、駅近くなどにはボリューム自慢の飲食店も目につきます。
住宅事情ですが、人気の東急東横線の中ではかなりお手頃。相場はワンルームマンションで5万円~、2DKマンションで9万円~、3DKマンションで11万円~といったところ。アパートも豊富な地域でワンルームではマンションとさほど価格差はありませんが、2DKになると1万円以上、3DKでは2万円近く差が出ることもあり、狙い目かもしれません。