フリーソフト・シェアウェア/フリーソフト・シェアウェアの選び方

2012年ビジネスで活躍したフリーソフト5選Windows編

2012年にビジネスで活躍したWindows用のフリーソフトを独断で5つ選びました。これがビジネス用?というソフトも理由を見ればきっと納得できると思います。

内川 功一朗

執筆者:内川 功一朗

パソコンガイド

今年も残りあとわずかとなりました。そこで今回は独断と偏見で、2012年ビジネスで活躍したフリーソフトを5つ選びます。

最近はセキュリティとの兼ね合いで企業では個人でこのようなフリーソフトを利用するのは難しくなっていますので、今回は利用対象を小さな会社および商店や個人事業主に限定して考えたいと思います。中小企業でシステムを担当されている方や、個人でビジネスをされている方はぜひ参考にしてください。

1. Evernote

真っ先に挙げるべきフリーソフトとしたいのが、このEvernoteです。厳密にはフリーソフトという括りではありませんが、無料で利用ができ、かつWindowsパソコンで利用する場合に対応ソフトをインストールするので、ここではフリーソフトとして紹介したいと思います。
Evernote画面

Evernoteをビジネス用フリーソフトとして真っ先に紹介したい。


Evernoteはクラウド上にノートのようにデータを保存できるwebサービスですが、実はこれを本当のノート代わりに使うと非常に便利なのです。というのも、EvernoteはWindowsパソコンだけでなく、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンやiPadなどのタブレット、はてはガラケーと呼ばれる携帯電話などにもアプリを提供しています。

そのため思いついたことを何でもEvernoteに書き留めておけば後でパソコンで加工できますし、逆にパソコンで作成した文章を移動中にスマートフォンやタブレットで推敲することもできます。私も記事を書く際に重宝していて、無くてはならないソフトの一つになっています。

2. Apache OpenOffice

フリーソフトの定番Office系ソフトの代表格と言ったらこのApache OpenOfficeでしょう。前身のOpenOffice.orgから数えると10年以上の歴史がある、由緒正しいフリーのOffice互換ソフトです。
Excel互換のCalc画面

Excel互換のCalc画面を見て、Excelと勘違いする人は多いかもしれない。


仕事で複数のパソコンを使っているとOfficeのライセンス料は馬鹿になりませんし、バージョンアップのため定期的に買い替えが必要になります。しかし、このApache OpenOfficeならそんな心配もありません。

また、Apache OpenOffceは無料ということだけが売りではありません。長い歴史の中で洗練されフリーソフトにありがちな挙動の不安定さもなく、また操作体系もマイクロソフト社のOffice2003以前に非常に似ているため、操作体系が変わったOffice2007以前に馴染めない方にもお薦めできるソフトです。

最近ではライセンス料を嫌ってパソコンのOSにWindowsではなくLinuxを採用している会社や官公庁がありますが、その場合にはマイクロソフトのOfficeは動かないので、間違いなくこちらを採用しているでしょう。

3. PNGGauntlet

PNGGauntletはPNG形式で一括で画像を圧縮してくれるソフトです。使い方も画像をドラッグするだけと非常にお手軽なソフトです。
PNGGauntlet画面

PNGGauntletを使えば手軽に画像をPNG圧縮できる


ビジネスでは様々な資料を作成しますが、最近では打ち合わせの資料などを事前に送付することも多く、送信時のデータ量を小さくするためにも挿入する画像もできる限り圧縮をしておく必要があります。

また、最近ではインターネット上のクラウドにあるオンラインストレージにデータを保存する事も多いでしょう。しかしオンラインストレージは企業などの共有サーバと比べてまだまだ容量は少ないので、このように画像データも圧縮しておく必要があります。

そんな時、このPNGGauntlet を使えばスクリーンショットやデジカメの画像などを画像の劣化が少なく圧縮率が高いPNG形式に一括で変換してくれます。 圧縮時の画像のきれいさは実際に使ってみればわかると思いますよ。

4. Picasa3.9

次に挙げたいのが画像管理・加工ソフトのPicasaです。 業務で画像管理?と思われるかもしれませんが、 ホームページやPOP素材、資料用の画像など、仕事で利用する画像は結構増えるものです。そんな時にPicasaがあれば簡単に画像の管理ができます。
Picasa3画面

Picasa3は非常に優秀な画像管理のフリーソフト

Picasaは検索で有名なGoogle社の製品なので、画像を検索する機能が優れています。ファイル名や画像データ、写真に付与されているジオタグ(位置情報)などはもちろん、写真の色でも検索が出来るなど様々な形での検索が可能になっています。

また、同社のSNSサービスであるGoogle+を利用すれば画像サイズをwebに最適化させる事で無制限にアップロードが出来ますし、そのアップロードしたものはPicasaのwebサービスであるPicasaウェブアルバムでも確認することができます。

それだけではなく、写真のレタッチ機能も備えているなど、ヌルヌルとなめらかに動く操作画面と強力な管理機能を備えたPicasaはビジネスで画像や写真を管理するのに優秀なビジネスパートナーになるでしょう。

5. Microsoft Security Essentials

最後に挙げるのは、マイクロソフト純正の無料セキュリティソフトであるMicrosoft Security Essentialsです。
Microsoft Security Essentials管理画面

Microsoft Security Essentialsはマイクロソフト純正のフリーソフトでもある。

ウィルス対策ソフトは日々のウィルス定義ソフト更新をするため、年間使用料のような形でソフトウェアを購入しています。フリーのウィルス対策ソフトもAVG Anti-Virusやavast! antivirusのように有料ソフトの無料版がほとんどです。また、これらのウィルス対策ソフトは家庭での利用という制限があり、ビジネス用途には使えません。

しかしこのMicrosoft Security Essentialsはビジネスにも利用が可能です。最大10台のパソコンにインストールする事が出来るので、小規模ビジネスならばこれで十分対応が可能でしょう。

ウィルス検知能力も問題無いのはもちろんですが、メモリなどの消費が少なくスキャン速度も高速、管理画面もシンプルで使いやすいので、初心者向けウィルス対策ソフトとしても優秀です。

個人商店などでパソコンを利用する方にはパソコンスキルが乏しい人も多く、更新料を払うことが分からずにバッチが適用できなくなりセキュリティ対策が出来ていない方もいますが、このソフトを使えばそんな心配も無いでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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