薬剤師国家試験
6年間の薬学教育を受けた薬学生が初めて世に出る2012年3月に行われた第97回の試験から、これまでとは大きく変化しました。新薬剤師国家試験について詳しく見ていきましょう。
試験概要
ゴールはすぐそこ、もうひと頑張り
薬剤師国家試験は3月上旬の土日に2日間にわたって行われ、3月末に合格発表があります。
受験資格は6年制の薬系大学を卒業していること、もしくは4年制薬学部と2年間の大学院教育を修了している者とされています。
試験は全問マークシート方式の筆記試験で345問あります。薬学部の6年制への移行にともない、2012年3月に行われた第97回薬剤師国家試験からは100問近く増加した現在の問題数になりました(以前は240問)。
試験をもっと詳しく
新薬剤師国家試験は大きく分けて「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7分野に分かれ、それぞれに必須問題、一般問題があります。
必須問題
必須問題は、「物理・化学・生物」から15問、「衛生」から10問、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」からそれぞれ15問、「法規・制度・倫理」、「実務」からそれぞれ10問の合計90問あります。
一般問題(薬学理論問題)
一般問題のうち、薬学理論問題は、「実務」以外で構成することとされ、「物理・化学・生物」から30問、「衛生」から20問、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」からそれぞれ15問、「法規・制度・倫理」から10問と決められています。これらの合計により一般問題の薬学理論問題は105問となります。
一般問題(薬学実践問題)
一般問題のうち薬学実践問題は「実務」から20問を確保するとともに、それぞれの科目と「実務」とを関連させた複合問題として、計130問を確保することとされています。以上により、一般問題(薬学実践問題)は150問になり薬剤師国家試験の合計出題数は345問になります。