薬剤師/薬剤師試験の概要

薬剤師国家試験とは(1)

薬剤師国家試験は、薬剤師として必要な知識及び技能の確認を目的とするものです。これに合格することで薬剤師免許を得ることができます。

久保田 嘉郎

久保田 嘉郎

薬剤師 ガイド

薬剤師。北里大学東洋医学総合研究所で漢方を、慶應義塾大学大学院で医療マネジメントを専攻。美容クリニックでの勤務、薬局開業を経て薬学部に社会人入学し薬剤師免許取得。これから薬剤師を目指す方、今後のキャリアアップについて考えている薬剤師の方に役立つ情報をお届けします。

...続きを読む

薬剤師国家試験

6年間の薬学教育を受けた薬学生が初めて世に出る2012年3月に行われた第97回の試験から、これまでとは大きく変化しました。新薬剤師国家試験について詳しく見ていきましょう。

試験概要

薬剤師undefined試験概要

ゴールはすぐそこ、もうひと頑張り

薬剤師国家試験は3月上旬の土日に2日間にわたって行われ、3月末に合格発表があります。
受験資格は6年制の薬系大学を卒業していること、もしくは4年制薬学部と2年間の大学院教育を修了している者とされています。

試験は全問マークシート方式の筆記試験で345問あります。薬学部の6年制への移行にともない、2012年3月に行われた第97回薬剤師国家試験からは100問近く増加した現在の問題数になりました(以前は240問)。

試験をもっと詳しく

新薬剤師国家試験は大きく分けて「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7分野に分かれ、それぞれに必須問題、一般問題があります。

必須問題

必須問題は、「物理・化学・生物」から15問、「衛生」から10問、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」からそれぞれ15問、「法規・制度・倫理」、「実務」からそれぞれ10問の合計90問あります。

一般問題(薬学理論問題)

一般問題のうち、薬学理論問題は、「実務」以外で構成することとされ、「物理・化学・生物」から30問、「衛生」から20問、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」からそれぞれ15問、「法規・制度・倫理」から10問と決められています。これらの合計により一般問題の薬学理論問題は105問となります。

一般問題(薬学実践問題)

一般問題のうち薬学実践問題は「実務」から20問を確保するとともに、それぞれの科目と「実務」とを関連させた複合問題として、計130問を確保することとされています。以上により、一般問題(薬学実践問題)は150問になり薬剤師国家試験の合計出題数は345問になります。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます