冬に聴きたいクラシックの名曲
冬に聴きたいクラシックの名曲
チャイコフスキー:くるみ割り人形
『白鳥の湖』などでお馴染みチャイコフスキー3大バレエの一つで、舞台はクリスマスイヴ。少女の夢の中でいくつもの小さな出し物が登場。有名曲のオンパレードで「花のワルツ」「こんぺい糖の踊り」「トレパーク」などどこかで聴いたことのある美しいメロディーの小品が次々と。バレエのステージから離れコンサート用に編纂されたのが組曲版。厳選された、まさにクリスマスプレゼントのようなキラキラした曲です。指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン オーケストラ:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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ヘンデル:メサイア
中の1曲「ハレルヤ」が有名な、キリストの誕生から復活までを描いた作品。欧米では年末によく演奏されます。バロック時代らしい簡明さと、オペラに秀作を多数残したヘンデルらしいドラマティックさが見事な調和。宗教曲ながら高い人気を誇っています。指揮:ウィリアム・クリスティ オーケストラ:レザール・フロリサン
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オネゲル:クリスマス・カンタータ
今回あげた中で最も有名でなく演奏の機会も録音も少ないですが、もっと多くの人に知ってほしい美しい曲。20世紀前半にパリで活躍した作曲家集団6人組の一人、オネゲル最後の作品。メサイアと似て、暗い時代、キリスト誕生、賛歌という構成。魅力はなんといっても「きよしこの夜」が登場するなど、パッチワーク的に賛美歌が散りばめられていること。指揮:ウラディーミル・ユロフスキー オーケストラ:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
年末と言えば第九(だいく)ですよね。でもこれって日本だけのお話。NHK交響楽団の前身団体が演奏を年末に行うようになってから根付いた日本だけの風習なのです! でもベートーヴェンの集大成である第九は一年の最後の12月に相応しいもの。壮大な人間賛歌で一年の労をねぎらい、気持ち良く新年を迎えられそうですね。指揮:クリスティアン・ティーレマン オーケストラ:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
また、このCDはBlu-spec CD2という新しい高品質CDで、音がクリアでライヴの臨場感が伝わるのもポイント(CDプレイヤーで再生できます)。
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ヨハン・シュトラウス:喜歌劇『こうもり』
オペレッタの代表作として知られる『こうもり』は、舞台が大晦日。それ故、欧米ではこの愉快な曲で痛快に笑って楽しく新年を迎えるのです。指揮:カルロス・クライバー バイエルン国立歌劇場
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12月にちなむ曲はこの他にも、J.S.バッハ『クリスマス・オラトリオ』、ワーグナー『ジークフリート牧歌』(クリスマス生まれの妻のために作られた)、フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』、モーツァルト『魔笛』と、名曲がいろいろ。ぜひクラシックで良い年末を!
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