安徳天皇を祀る赤間神宮
みもすそ川公園から下関駅の方向に進んだ先にある赤間神宮(Yahoo! 地図情報)。創建は壇ノ浦の戦いの6年後にあたる1191年。壇ノ浦の戦いで二位尼と共にわずか8歳で入水し崩御した安徳天皇を祀るお宮です。また、よく知られている怪談『耳なし芳一』の舞台でもあります。
毎年5月2日の安徳天皇御命日から3日間、神事「先帝祭」が行われ、平家一門追悼祭、豪華絢爛の衣装を纏った太夫が街を練り歩く外八文字道中などが行われます。
関門海峡側に向いている独特の形の神門は、竜宮城を模したと言われるう水天門。境内から見ると関門海峡をバックに美しい門を見ることができますよ。
関門海峡を見下ろせる火の山公園展望台
壇ノ浦がある関門海峡は、玄界灘と瀬戸内海をつなぐ長さ約28kmの海峡。国際航路としてひっきりなしに船が行き交う風景が見られます。その関門海峡を高い位置から見下ろすことができるのが火の山公園(Yahoo! 地図情報)の展望台です。
標高268メートルの火の山に造られた展望台は、国内でも数が少なくなった回転展望台。
展望台からは壇ノ浦を含む関門海峡の全景、関門橋と九州、彦島、そして佐々木小次郎と宮本武蔵の決闘で知られる巌流島(がんりゅうじま)など、見所が盛りだくさん。素晴らしい眺めをじっくりと楽しむことができますよ。
かつてここで日本の歴史を大きく変える戦いがあった……と思いを馳せながら、風景を眺めるのも楽しいでしょう。
歴史に残る戦いが行われた壇ノ浦と赤間神宮、火の山公園をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
壇ノ浦のある下関には、他にもしものせき水族館「海響館」や海峡ゆめタワーなどの名所もありますし、連絡船や関門海峡人道トンネルを使って関門海峡を渡ればレトロな雰囲気が楽しめる門司港にも行けるなど、色々なバリエーションの旅が創れます。特産のふく料理もありますので、ゆっくりと時間を取ってお出かけしてみて下さい。
壇ノ浦へのアプローチ
山陽新幹線「こだま」で活躍中の500系
アクセス:
<飛行機>
・山口宇部空港より下関駅行きのサンデン交通バスに乗車し、下関駅へ。
下関駅から先は<鉄道>ルートと同じ。
・北九州空港から空港連絡バスで朽網(くさみ)駅へ。朽網からはJR日豊線で小倉へ行き、下関方面への列車に乗り換えて下関駅下車。
下関駅から先は<鉄道>ルートと同じ。
<鉄道>
・山陽新幹線 新下関駅より、JR山陽線で下関駅へ。
みもすそがわ公園へは、長府方面へ向かうサンデン交通バスに乗車し、御裳川(みもすそがわ)バス停 下車。
火の山公園へは、みもすそがわ公園から徒歩で火の山ロープウェイ 壇ノ浦駅に向かい、火の山ロープウェイに乗車。火の山駅より徒歩。
※火の山ロープウェイは、春~秋の季節運行でかつ火曜・水曜に運休することがあるため、利用には注意が必要です。
<車の場合>
・中国自動車道 下関インターチェンジより、県道及び国道9号線でみもすそ川公園へ。
火の山公園へは、火の山パークウェイを走って、展望台近くまで車で行くことができます。
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