ランドローバー社からの刺客として登場

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はレンジローバースポーツ(現行)を取り上げたいと思います。
レンジローバースポーツundefinedフロント

ランドローバー社ではこの車を「どこでも走れるスポーツツアラー」として位置付けています。同社ならではの高いオフロード性に加えて、長距離ドライブをより快適に、より楽しく走るための車ということです


もしかしたら、読者の中には「レンジローバーの、派生車種かなんかでしょ?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、レンジローバーにデザインは似てはいますが、ベースとなっているのはディスカバリー3です。

ライバルはポルシェカイエンを始めとした、当時アメリカで荒稼ぎしていたスポーティなSUV連中。ひるがえってランドローバー社のラインナップは、いかにも英国紳士というレンジローバーと無骨なランドローバー。正統派イギリス製ジャケットとサファリジャケットでは、おしゃれなプラダやディオールに勝つのは難しいという感じでしょうか。

ですからランドローバー社が主張するように、この車はレンジローバーとディスカバリー3の間に位置する、新しい車だと捉えていいと思います。
レンジローバースポーツundefinedリア

当時のレンジローバーより155mm短く、55mm低いボディ。フロントやリア、サイドに備えられたスポイラーは見た目だけでなく、高速走行時の安定性にも寄与します。ちなみに先の最強グレードはブレンボのブレーキを装着


そういう背景で登場したこの車のトップグレードには、ジャガー製の4.2Lスーパーチャージャー付きV8エンジンを、オフロードでも使いやすいよう改良が加えられたものが搭載されました。最高速度225km/hは同社の史上最速、また加速性能も史上最強でした。

さらに世界のスポーツカーがこぞってタイムアタックすることで有名なニュルブルクリンクサーキットを走りこんで最終調整したというのですから、その意気込みたるや、です。

デビューは2005年11月。エンジンは先の4.2LのV8スーパーチャージャーのほかに4.4LのV8があり、ミッションはいずれも6ATが組み合わされます。すでに5年が経ち、ずいぶんとおいしくなってきました。

原稿執筆時点での最安値は2006年式のHSEで278.8万円(走行距離4.9万km/修復歴なし)。HSEは件の最強エンジンを搭載していませんが、それでも新車時は920万円しました。つまり新車時の約30%で買えるようになっています。

ちなみにポルシェカイエン(旧型)を見ると2006年式以降で5万km以下の中古車は350万円以上します(原稿執筆時点)から、ライバルよりお買い得です。

もちろん70%オフだけがレンジローバースポーツの魅力ではありません。次ページでさらにその魅力に迫っていきましょう。