株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

急落したパナソニック(6752)は買いか?(3ページ目)

パナソニック(6752)が、10月31日に13年3月期の業績予想を、連結最終損益7650億円の赤字に下方修正しました。2期連続の大幅な赤字発表を受け、11月1日の寄付きで株価はストップ安まで下落しました。はたして、パナソニックの株価は今後どのように動くのか、システムトレード的な考え方から分析を行いました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

  • Comment Page Icon

パナソニック(6752)の検証結果(2)
1ヶ月保有した場合


次に、「前日比19%以上値下がりした局面に買い付けをして、1か月保有した場合」の検証結果を見ていきましょう。検証結果は以下の通りです。

【検証結果2】1か月保有した場合


システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人




勝率: 59.09 %
勝ち数: 39 回
負け数: 27 回
引き分け数: 1 回

平均損益(円): 20,466 円  平均損益(率): 6.82 %
平均利益(円): 71,351 円  平均利益(率): 23.78 %
平均損失(円): -52,277 円  平均損失(率): -17.43 %

合計損益(円): 1,371,212 円  合計損益(率): 457.07 %
合計利益(円): 2,782,685 円  合計利益(率): 927.57 %
合計損失(円): -1,411,473 円  合計損失(率): -470.50 %

以上が、「1ヶ月保有した場合」の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は、59%、平均損益率は6.8%です。「1週間保有」した場合と比較して、平均損益は上がりましたが、勝率は減少しました。パナソニックは、大きな赤字を計上し、収益構造が問題視されています。そういった中、保有期間を長くする分だけリスクがあるため、リスクリターンのバランスを考慮すると、投資対象としては、魅力的ではないといえるでしょう。


日経平均採用銘柄(225銘柄)が、「終値が前日終値と比較して19%以上下落した場合」を、「1週間」「1か月」保有したときの2パターンに分けて検証を行いました。リスクとリターンのバランスを考慮すると、パナソニック(6752)を買付した場合には、「1週間程度の短期間」が、投資対象として魅力があるといえるのではないでしょうか。


ここで注意したいのは、今回の検証は、あくまでも過去のデータに基づいたシュミレーションであり、将来を保証するものではありません。ただ、株の売買を行いに際して、今回のように簡単に検証を行うことで、どの程度のリターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握することができます。みなさんも投資をする際には、一度検証してみてください。きっと投資に対して安心感が違うことでしょう。

【期間限定】私が今回の記事のように銘柄分析で活用している株式投資ソフトのフリー版を期間限定で【無料プレゼント】しています。こちらをクリックください。

(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます