「いつ、誰が、誰の介護をするのか」を考えよう

「いつ、誰が、誰の介護をするのか」を、一つひとつ考えていきましょう

「いつ、誰が、誰の介護をするのか」を、一つひとつ考えていきましょう

ここ数年、介護についてマスコミなどで取り上げられる機会が急増しており、「他人事ではない」と不安な気持ちになる人も増えています。

しかし、その多くは「漠然とした不安」を抱いているだけで、「いつ、誰が、誰の介護をするのか」を具体的に考えている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。せっかく介護について興味を持ったのなら、先々のトラブルを回避する意味でも、自分自身がどのように介護と関わる可能性があるのかをしっかりと考えてみることをオススメします。

一つひとつの可能性を具体的に挙げ、それぞれについての対応策を検討していくことで、家族や親戚などとどのように連携するべきかや、介護保険サービスなどをどのように活用するべきかといった、一歩先のことを考えられるようになるはずです。
 

8種類ある、高齢者介護のパターン

「将来、あなたが介護と関わっている姿を想像してください」と言われたとき、多くの人は血の繋がった両親の面倒を見ている自分の姿を想像するものです。でも、それは可能性の上ではほんの一握りに過ぎません。介護家族として、介護と直接的に関わる可能性があるパターンは、大きく分けて8種類あります。

パターン1.自分の父親が要介護状態になる
まずは、血の繋がった父親が要介護状態となってしまうパターン。同居している母親や他の兄弟姉妹などとどのように連携しながら介護を行っていくかがポイントとなります。結婚している場合は、当然ながら自分の配偶者や子ども達の協力も重要です。

パターン2.自分の母親が要介護状態になる
次に、血の繋がった母親が要介護状態となってしまうパターン。こちらも同居している父親や他の兄弟姉妹、自分の配偶者などと連携しながら介護することがポイントとなりますが、一般的に高齢の父親は家事全般があまり得意ではありません。行き届いた介護を行うことはもちろん、自分自身の身の回りのことを100%こなすことを求めるのは困難です。その結果、パターン1と比べて父親以外の家族の負担が大きくなる可能性が高くなります。

パターン3.配偶者の父親が要介護状態になる
結婚している場合、配偶者の両親が要介護状態になることも想定する必要があります。この場合、自分自身の家庭を守りながらいかに介護を行っていくかがポイントとなります。配偶者の父親を介護することになった場合、いわゆる嫁姑の関係がうまくいっていないと、スムーズな役割分担を行うことができず、介護に関わるみんながギスギスしがちなので注意が必要です。

パターン4.配偶者の母親が要介護状態になる
配偶者の母親が要介護状態となった場合も、基本的にはパターン3と同じです。ただ、こちらの場合も配偶者の父親の家事負担能力がどの程度あるかによって、それ以外の家族の負担が大きく変わってきます。

パターン5.自分の兄弟姉妹が要介護状態となる
自分の兄弟姉妹が要介護状態となる場合、両親は既に他界しているか、生きていたとしてもかなりの高齢になっていることが予想されます。兄弟姉妹が結婚している場合は、その配偶者や子ども達を中心とした介護を行うことになりますが、独身の場合は自分自身や他の兄弟姉妹が介護の中心とならなければいけません。しかし、自分や自分の配偶者、他の兄弟姉妹もそれなりに高齢となっているものと思われるため、無理はできません。介護保険サービスや介護施設などの利用を前提として、どんな介護を行うのか考えておくべきでしょう。

パターン6.配偶者の兄弟姉妹が要介護状態となる
配偶者の兄弟姉妹が要介護状態となった場合も、基本的にはパターン5と同じです。このパターンを想定している人はほとんどいないのではないでしょうか。早めにリスクを想定し、対応策を検討しておきたいものです。

パターン7.自分自身が要介護状態となる
自分自身が将来要介護状態になることも、十分に考えられます。どのような介護をされたいのかをあらかじめ考え、配偶者や子ども達、兄弟姉妹などにも伝えておくようにしましょう。当面は配偶者が中心に介護をしてくれるとしても、年齢とともにできることは減っていくもの。先々のことまで見通した計画が必要です。

パターン8.配偶者が要介護状態となる
配偶者が要介護状態になった場合、自分が介護の中心となるのは当然ですが、その際にどこまでの家事負担能力があるのかも考えておきましょう。男性などで家事や身の回りのことをすべて奥さんに任せている人などは、今からでも簡単な家事ぐらいこなせるように勉強しておくことをオススメします。
 

いくつかのステップに分けた介護計画作りを

介護というのは、いざ始まるとかなりの長丁場となることが多いもの。要介護者の状態も、介護を始めたばかりのときと、何年か経った後では大きく変化する場合が少なくありません。

8種類のパターンそれぞれについて、3~5年ぐらいずつの区切りを設け、「誰が、どこで、何をするのか」などの計画をまとめて、家族とよく話し合っておくようにしましょう。あまり楽しい作業ではないかも知れませんが、いざというときにあなたとその大切な家族の道しるべとなるはずです。



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