預金・貯金/定期預金の活用術

地方銀行の高金利ネット定期と預け方

都市銀行より高金利な地方銀行のネット定期。インターネットで預けるので、全国から利用できます。代表的な地方銀行のネット定期と、預け方を紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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地方銀行がインターネット上に支店を開設

地方銀行ネット定期

高金利のネット定期を扱う地方銀行も

インターネットの登場で買い物の仕方が変わった人は多いでしょう。欲しいものがあったら、まずはネットで検索して、価格や性能を比較する。インターネット上には、情報のみならず、様々なお店も並んでいます。

銀行でも、インターネット上に支店を開設するところが増えてきました。主に地方銀行で、実店舗同様に預金などの金融商品を取り扱っています。地方銀行のインターネット支店の目玉商品といえば、金利の高い定期預金(ネット定期)です。

都市銀行の16倍の金利も!

2013年9月現在で、地方銀行のネット定期の中でも高金利なものをご紹介しましょう。

■香川銀行セルフうどん支店
超金利トッピング定期預金(1年定期)
年0.400%

このネット定期の預け入れは、一人あたり100万円までが限度です。 限度額の100万円を1年預けると、利息は4000円。20.315%の税金(復興特別所得税を含む所得税15.315%、住民税5%)を差し引いた手取りの利息は3188円です。

一方、都市銀行の1年定期の金利は、みずほ銀行の場合、0.025%(三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行も同水準)。同じく100万円を1年預けると、利息は250円。税金を引いた手取りの利息は200円。その差、約3000円。社会保険料などの負担が増えて、同じ収入でも手取りが減っていく時代に、1年で数千円の違いは大きいですね。低金利時代でも、預け先で差がつくのです。

定期預金は一般的に預け入れの期間が長くなるほど、金利も高く設定されます。みずほ銀行でも、1年定期よりも2年、5年、10年と金利が高くなり、10年定期は0.15%。それでも、香川銀行のインターネット支店の金利の方が約2.6倍と高くなっています。

インターネット支店は、システムを維持するための経費はかかりますが、実際に場所を借りる費用などがいらず経費が安くすむ上に、実店舗と違い、近隣のお客さんのみならず遠くの人にも利用してもらうことができます。これまで地方銀行は、それぞれの地盤を中心に営業を行ってきましたが、インターネット支店を開設することで全国区での営業ができるようになりました。

金利の高いネット定期を扱う地方銀行として、香川銀行のほかには次のようなところがあります。

■愛媛銀行 四国八十八カ所支店
100万円限定だんだん定期預金(1年定期)
0.40%


■トマト銀行 ももたろう支店
スペシャルきびだんご定期預金(1年定期)
0.40%


その他、ボーナス時期などの期間限定のキャンペーンで、金利を高くするインターネット支店もあります。

日本に本店がある銀行が扱う定期預金ですから、もちろん預金保険の対象です(銀行が破綻した場合は、預金保険制度により一人一金融機関1000万円までの預金と利息は保護されます)。

次ページでは、地方銀行のネット定期にお金を預ける方法を紹介します>>>
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