小規模な新築マンション増加中、
賃貸ではオフィス、SOHO可も
蔵前橋通りの左右でマンションが建設中だった。この通り周辺では近年新築が目立つ
街中を歩いてみると、あちこちで小規模な新築マンション建設が行われていることが分かります。千代田区内では秋葉原駅から東南方向にあたる岩本町や東神田、台東区内では台東や浅草橋といった辺りが中心で、規模は数十戸を中心に少ないところでは20戸、30戸規模も。間取りでは2LDK~3LDKで物件によっては75平米近くあるものの、中心は40~50平米台。シングルからカップルくらいまでを対象にしている間取りです。
複数路線が利用できる足回りの便利さが何よりのメリット
いずれの物件も足回りの便利さを売りにしており、山手線、京浜東北線、総武線と日比谷線、つくばエクスプレスの利用できる秋葉原はもちろん、総武線浅草橋、都営浅草線蔵前、都営新宿線岩本町、東京メトロ銀座線末広町など複数路線、複数駅利用ができます。実際のところ、10分も歩けば他の路線、駅があるエリアですから、足回りの良さは当然といえば当然です。
台東区内に入ると昔ながらの商店街なども。写真は名まえは有名だが店舗の数は少ない鳥越おかず横丁
価格的には千代田区アドレスのほうが高め。間取り、規模、広さでも変わりますが、同じ50平米台の2LDKで200~300万円から数百万円の差があるようです。子育てサービスに関しては確かに千代田区が有利な部分も少なくありませんが、これだけの価格差が取り戻せるかどうかは微妙なところ。自分たちの暮らしと合わせて考えてください。
マンションの大半は小規模なもの。古くなるにつれ、管理費、修繕積立金の負担が重くなる傾向があるので注意したい
中古マンションはワンルームから1LDK、40平米台までの部屋が多く、価格は1000万円から3000万円くらいまで。このあたりでは賃貸ニーズが高いので、居住しなくなっても売買市場に出てこないことも多く、物件数はそれほど多くはありません。ここ数年ほどで増えたファミリータイプの物件はまだまだ高く、数千万円から億オーバーも。選択肢はそれほど多くないようです。
足回りの良さを利用して、事務所やSOHOとして使える物件が多い
賃貸ではアパートが少なく、マンションが中心。オフィス可、SOHO可の物件が多いのが目につくところ。賃料はワンルームで9万円前後、2DKで14万円~、3DKで19万円~。駅周辺には不動産会社が多く、探しやすいエリアでもあります。
古い店舗を利用した個人ショップが増えており、街の雰囲気も少しずつ変わっているようだ
繁華街のイメージの強い秋葉原ですが、駅からちょっと離れると昔ながらの建物や暮らしも残るエリア。特に単身、忙しいカップルであれば、楽しい暮らしが送れそうです。