医療連携の体制について教えて頂けますか?
当院の考え方は「最短・最適な治療をめざしている」ので、提携先も腕の確かな医療機関にお願いしております。腹腔鏡手術、子宮鏡手術は杉山産婦人科丸の内へ紹介しており、私自身がオペを行っております。子宮筋腫、卵巣嚢腫の手術、MD-TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)は私が6月まで勤務していた山王病院へ紹介しております。
両角院長先生です。優しくて誠実な感じが印象的です。
このような信頼おける医療機関とのコラボでベストな治療を選択出来る体制が整っております。
男性不妊についてどのようにされていますか?
無精子症のように精子に問題がある場合は基本的にICSI(顕微授精)をお勧めしています。先ほども話しました通り、MD-TESEなどは山王病院にお願いしております。私自身、山王病院にいる時にMD-TESEを行っておりました。今後は当院内でも出来るような体制を整えていければと思っておりますが、なにぶん今は開院して間もないので今後の課題となります。
子宮筋腫や卵巣嚢腫の患者さんの不妊についてユニークな方法でサポートされているそうですが、どんな内容ですか?
私は筋腫や卵巣嚢腫の場合、妊娠のための戦略的思考が大事だと思っております。もちろん、筋腫の除去、嚢腫の除去が必要なので時間的にも身体的にも妊娠するためのロスが出ます。それらの治療の前に保険をかけることが大事だと思っております。
診察室の様子です。患者さんと向き合って話し合うように工夫されています。
それは手術前に採卵して、受精卵を作り、凍結保存しておくことです。
そうすることにより、手術後に妊娠しない場合には、凍結卵を融解して移植を行えばより妊娠しやすい状況を作り出すことが可能になります。
問題が起きても、そういう最短でかつ身体的にも精神的にも負担をかけない治療を行っていきたいと思っています。
最後に一言お願い致します。
このクリニックを作った最大の理由は「まっとうな生殖医療をやりたい!」という思いからです。高度生殖医療ありき、経営ありきのクリニックではないのです。長年、生殖医療に携わってきて自分が追求する王道の治療を目指したいということです。それは「患者さんのために最短・最適な治療を行う」、これに尽きます。
お互いにコミュニケーションが取れ、出来るだけ早く結果が出るようにお互い努力する。そういう関係を作りたいと思います。
また、不妊治療だけではなく予防の啓蒙活動にも力を入れていきたいと思っています。これらは当院の使命でもあります。
院内はカメラできちんとリスク管理されています。
不妊予防の活動として、AMHセミナーと不妊ドックの2つを推し進めています。未婚の方、将来妊娠したいと思っている女性に来て頂き、妊娠の準備を早めに行ってほしいなと思っております。
妊娠対策は早ければ早いほど、有利です。ぜひ月に一度行われている当院のAMHセミナーにも足をお運び頂ければと思います。
まとめ
両角先生とお話ししているとブログと同じようにその誠実さが話されている姿勢から垣間見えます。現在の不妊治療施設の問題点をいかに解消して患者さんたちに素早く福音をもたらすかを日々模索されている姿勢は本当に患者さんに取って心強い存在だと思いました。交通アクセスの良さ、帰り道に銀座で遊べること、完全予約なので待ち時間が少ないという面からも患者さんにとってはメリットが大きいと思いました。
大人気になりそうな感じなので、また、日を改めて取材をさせて頂こうと思っております。
両角先生、長い時間のインタビューにお答え頂き、ありがとうございました。この場を借りて厚く御礼申しあげます。
【関連リンク】
両角レディースクリニック