眠れないと焦って余計に眠れない
質の良い睡眠を目指し、健康的な生活を送りましょう
朝、目が覚めると眠い…、日中も眠い…、でも夜に布団に入り眠ろうとするとなかなか眠ることができない、という経験はありませんか? 布団に入って目を閉じても、「今までどうやって眠っていたんだっけ?」と眠り方がわからなくなるように感じる人もいるようです。
なかなか眠たくならない日が続くと、就寝時間が近づくほどに「今日も眠れないのかなぁ」と不安になったり、気持ちが焦り始めてしまい、気が張ったまま眠れずに時間が過ぎていく…といったこともあります。
「眠れない」にも個人差がある
こうしたケースでは、徐々に眠れない日が増えてくるようになった、という人もいれば、急に眠れなくなってしまい、原因がよくわからない、という人もいます。夜に眠れない以外にも体調の変化を伴う場合がありますが、逆に体調不良は特に感じず、ただただ眠れなくて困っている…という場合もあり、個人差がみられます。眠れない以外に不調を訴える人に多い症状を挙げてみましょう。
- 眠ろうとすると心臓がどきどきする
- 日常生活の中でも、なんとなく胸が息苦しく感じることがある
- 呼吸が浅い気がする
- 意識的に深呼吸をしようとしても、空気がしっかり吸い込めないように感じる
- なんとなくフワフワしためまいのような症状がある
- 首や背中の後面に板が張り付いているように感じる
- いつも疲労感がある
背中をほぐすと眠りにつきやすくなる
こうした症状は、体が緊張状態である場合に多くみられます。いつも心地良く眠ることができると、眠気が出た時に、布団に入り眠ることが楽しみにさえ思えてくる人もいるようです。しかし、眠ろうと目を閉じると息苦しくなったり、背中がこわばったように感じたりする日が続くと、就寝時間が苦痛にさえ感じてきます。その苦痛である感情がまた、緊張を招き悪循環に陥りやすいのです。
夜、気持ちよく眠りにつけない人に多いのは、背中の筋肉が過度に緊張していることです。全体的に張りが強い人もいれば、一部分が異様にこりかたまっているような人もいます。そして、この背中の緊張がやわらぐと、心地良い眠りにつくことができる場合があります。背中の筋肉は、自分でマッサージをするなど、ほぐすことが難しい部位ですので、施術院でプロにほぐしてもらうのも良いと思います。
座布団を使ったストレッチ
ご自身で少しでも背中の張りを解消したいという場合、ご家庭にある座布団やクッションを使った方法をご紹介します。終わった後に布団に仰向けになってみましょう。背中の筋肉がリラックスすると体が布団にフィットする感覚が得られます。
座布団やクッションは少し硬めの方が、寝た際に安定しやすいです
1.座布団を二つ折りにするか、くるりと円柱状にまるめて下さい。その上に背中が当たるように仰向けに寝ます。お尻は床につけて、ウエストラインから座布団が当たるようにします。
身長に合わせて座布団を1~3個使います。頭の部分に座布団がこない場合は、クッションなどを頭の下に敷いて下さい。
どこかに痛みやしびれが出る場合は中止してください
2.両膝は立てたまま、座布団の上に仰向けになったら、両腕を体の横から耳の横へと、ゆっくりずらしていきます。ずらす途中が大切です。角度により背中~腕の付け根付近が、気持ちよく伸ばされます。腰の調子が良い人は、立てた両膝を伸ばしてみましょう。