速さが魅力!飛行機で旅するスペイン
自分のペースで旅行できる個人旅行は旅行の醍醐味でもありますが、少し不安なのは、現地の移動かもしれません。ここではスムーズにスペイン国内を移動できる、現地でよく利用される航空会社をご紹介します。昨今日本でも話題のローコストエアラインは、スーツケースや手荷物の基準がとても厳しいのでご注意を。基準は各社異なりますが、少しのオーバーでも追加料金が必要です。追加料金を払ったら、普通の航空会社のフライトよりも高かった……なんてことのないようにしたいものです。
もう一点気をつけたいのは、スト。近年の不況に伴い航空会社や空港のストも割りと頻繁に行われています。大掛かりなものは数ヶ月前から予定されているので、旅程に当たらないようインターネットのニュースなどでチェックしておきましょう。
スペイン国内の移動にはパスポートが必要です。日本からの旅行者は当然持っていると思いますが、在住者にも共通(在住許可も)ですので、ご注意を!
スペイン発ローコストエアライン・ブエリング
スペインが誇る格安航空会社がブエリング。国内だけでなく、ヨーロッパの他都市への旅行者も多く利用している有名なローコストエアラインです。2012年9月にロンドンで発表されたワールド・ローコストエアライン大会で2012年最優秀ローコストラインなど、8つある賞のうち4つを受賞した、国内外での評判のよさも信頼できます。できるだけ価格の安いフライトチケットを購入するコツは、まめにウェブサイトをチェックすること。出発数日前と直前のフライトのチケットが安くなることもあるので、スペイン旅行中に急に思い立った移動にも役立つかもしれません。
定番ローコストエアライン・ライアンエアー
1985年に社員25名で誕生したアイルランドの格安航空会社。現在ヨーロッパ内に1100ものルートを持つ、最も大規模な格安航空会社の1つです。スペインではライアネールと呼ばれています。過去にマヨルカ島行きの乗客に不当な追加料金を課したことなどが裁判沙汰になっており、スペインでの評判は下降気味……。なのですが、価格の安さと発着空港が多いのが魅力で、利用者は途絶えません。利用の際は、荷物やフライトの変更などに関わる会社の規定をしっかり把握しておきましょう。
スペインのエアライン・イベリア航空
スペインの会社なので、国内線がたくさん飛んでいて利用者も多かったのですが、価格が高めな割りにサービスがあんまり……と、評判はいまひとつだったイベリア航空。2012年3月に同社内で、ローコストフライトのみ扱うイベリア・エキスプレスという新しいラインができ、新たな顧客を確保しつつあります。イベリア・エキスプレスは、2012年10月現在、残念ながらバルセロナ発着のフライトはありません。マドリード、アリカンテ、グラナダ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、セビーリャ、ビゴ、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、マラガ、メノルカ、マヨルカ、イビサ、ラ・パルマ、ランサローテ、フエルテ・ベントゥーラ発着のフライトのみで、価格は片道45ユーロ~。スペイン国内のかなりの都市をカバーし、そこそこ手頃な価格なのが魅力です。
国内だけでなくヨーロッパ各都市へも・エアーヨーロッパ
1984年はイギリス-スペインのチャーター便のみだったけれど、1993年から一般の乗客機として発着空港が増えたスペインの航空会社。それまでイベリア航空が独占していた航空会社の市場を壊した新しい航空会社がエアヨーロッパです。バレアス諸島に本社があり、マドリードのバラハス空港がメイン空港。またバルセロナ・エル・プラット空港、マヨルカ島のパルマ・デ・マヨルカ空港が第2の空港で、国内だけでなく国外へ飛び立つフライトがたくさん。2007年にはエールフランス、KLM、アリタリア航空などがメンバーに名を連ねるスカイチームの仲間入りを果たしたので、スカイチームのマイレージを集めている方にはさらに利用価値ありです。南米など遠距離へのフライトも多く、スペイン人もよく利用しています。イベリア航空に比べるとまだ印象が薄いようですが、大手の航空会社の割には価格は比較的手頃です。