うどんゲルゲさんへの質問
最多出場となったボカロPのうどんゲルゲさんに、今回の選曲や曲の制作についてうかがいました。うどんゲルゲCollection(YouTube)
選曲の基準は?
ガイド:今回の初音ミクによるパンクカヴァー集では8曲を手掛け、うどんゲルゲさんは大活躍ですね。選曲の傾向が、どこかテクノポップにも繋がるような気がしましたが、このあたりは偶然なのでしょうか?
うどんゲルゲ:
相変わらず曲数多めです。個人的には多めにやることで、アレンジのプランというかメリハリがつけやすくなっている部分はあります。もちろん多すぎれば単純に手が回らなくなると思いますが(笑)。今回は候補曲を先に一通り出していただいて、その中から各々選ぶ形だったんですが、基本的にはその中でもなるべく好きな曲、知ってる曲を選んでいきました。
ラップとの相性は?
ガイド:個人的には、過激な歌詞で知られるSPACE INVADERSのダブステップ的処理もされた「99%PISS」。ラップと初音ミクというのは、制作上相性は良いのでしょうか?
うどんゲルゲ:
相性は良くないです(笑)。ラップでも特にこういうメロディのないタイプは、ボカロで打ち込むにあたっての相性は明らかに良くないですね。まぁ頑張りました。
テクノポップ度が高いのでは?
ガイド:うどんゲルゲさんの初投稿は「矢野顕子の春咲小紅をモノマネっぽく歌ってもらった」で、オリジナルの「ピコピコ娘」なんかでも、YMOやa-haのネタ使いがあったり、テクノポップ度が高いですよね(笑)。
うどんゲルゲ:
細かい所までチェックされてますねぇ。とくに制約がないとテクノポップ寄りになります。やはり好きなので。かつて冨田勲やYMOに衝撃を受けて音楽を聴き始めたということもありますし、何よりシンセの音が好きなんです。
菊さんと初音ミクのデュエットの苦労とは?
ガイド:『ミク★パンク創世編』のハイライトとも言えるのが、サンハウスの菊こと柴山俊之さんとの初音ミクとのデュエット。かなり隔たりのあるこのふたりのヴォーカル、制作上特に苦労された点などあれば、教えてください。
うどんゲルゲ:
苦労したといえば、オケを先に組んでから歌をレコーディングして貰ったのですが、いざ菊さんの歌が来てミックスしてみると想像以上にオケの音とぶつかってしまい、結局それからオケの音色をほぼ全パートにわたって見直すことになってしまいました。普段ボカロの歌とばかりミックスしているので、生声の、しかもシャウトする男性ボーカルに合わせたミックスにはなってなかったわけです。結局いろいろ工夫して、かえって迫力のある音が作れたと思っています。
ガイド:
今後とも、Pとしてのご活躍を期待しております。
うどんゲルゲ:
ありがとうございます。
>>次は、キャプテンミライさんにインタヴュー!