スポーツがテーマのおすすめ映画「グラン・ブルー(Le Grand Bleu)」

■ストーリー:
1965年ギリシャの小さな海辺の町。イタリア人の少年エンゾは素潜りの得意なガキ大将だった。彼は潜水夫の息子で小柄なフランス人少年のジャックと出会う。ジャックも素潜りが上手だったが、心優しい彼はエンゾとは決して腕を競い合うことはなかった。

ある日、ジャックの父が不慮の事故によりジャックの目の前で命を落としてしまった。

1987年、ニューヨークの保険会社に勤めるキャリアウーマンのジョアンナは自動車事故の調査でペルー・アンデス山脈の高地を訪れる。

そこで彼女は、氷結した湖に酸素ボンベなしで潜水していくひとりのダイバーに出会う。彼こそ、成長し驚異的な潜水能力を身につけたジャックだった。ジョアンナは次第にジャックの不思議な魅力にひかれていく。

一方エンゾは、世界でトップクラスのダイバーとなっていた。彼は真の世界一のダイバーとなるためにジャックを探し出し、シチリアで行われるフリーダイビングの世界大会にジャックを連れ出すのだった。

■主なキャスト:
ジャック(ジャンマルクバール)、エンゾ(ジャンレノ)、ジョアンナ(ロザンナアークエット)

■オススメのポイント:
この映画は人類で初めて素もぐりで100mの壁を越えた伝説のダイバー、ジャック・マイヨールさんをモデルにした海洋ロマンです。

海に魅せられた2人の男の友情と軋轢、天才ダイバーを愛してしまった女性の葛藤を軸に3人の男女の人間ドラマでもあります。

本作が秀逸なのは、スポーツを題材にしながらも監督が真に描きたかったのは競技を通じた成長や団結・スポ根的な要素ではなく、言わばそれらの真逆、ジャックの自由を求める姿である点です。

それは、イルカのように自由に泳ぎ誰も見たことのない海の底に潜りたいという、ジャックの少年の様に純粋な心であり、ヒットの要因もそこが描けていることにあるように思います。

本作は概ね男性的な世界観の物語ではあるのですが、女性にも人気が高いのはそういう理由があるような気がします。

また、この作品はフランスの名監督リュックベッソンと日本でも人気の高い俳優ジャンレノとがコンビを組んだ最初の作品でもあります。これは後のニキータ、レオンへとつながります。彼らのファンである方はもちろん、ダイビング好きな方、海が好きな方にもおすすめできる作品です。




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