文章:平野 秀昭(All About「関西の住宅事情」旧ガイド)
![](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/0/0/9/0/street.jpg)
その頃、神戸の街といえば、雑多で華やかな「新開地」と、お洒落で上品な「元町旧居留地」。特に「元町旧居留地」には私たち一般庶民にとって、憧れのモダンでハイソな空間がありました。
そう、多くの神戸の人たちがそうであるように、私にとっても「元町旧居留地」は特別な街なのです。
居留地とは日本が開国となった時期に、条約を結んだ外国人のための居住と商業・貿易のために日本政府が貸し与えた特別区です。そこは、外国文化がいち早く入り、近代化が進められただけでなく、日本文化との融合がおこり、独特のハイカラ文化が形成されていったエリアでもあったのです。
日本で最初に映画が上映されたのも、コーヒーが飲める喫茶店ができたのも、ジャズの演奏会が初めて行われたのも神戸。ファッション関連企業も多く、フレンチでもイタリアンでもない昔ながらの洋食屋さんが、あちらこちらで見受けられるのも、神戸ならではなのかも?
![undefined](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/0/0/9/0/daimaru.jpg)