映画監督ウディ・アレン(Woody Allen)
~オススメの作品『ギター弾きの恋(Sweet and Lowdown)』~
■作品概要・主なキャスト:ジャズ全盛のアメリカ。ジャンゴ・ラインハルトを崇拝するジャズ・ギタリスト、エメット・レイ(ショーン・ペン)は、自身が世界で2番目に天才と信じており、周りも彼を評価していたが、酒、ギャンブル、女と悪癖が揃ってもいた。
ニュージャージーの海辺の街で、彼はナンパした口のきけない女ハッティ(サマンサ・モートン)と関係をもつ。彼は遊びのつもりだったが、ハッティは純朴に彼を愛した。そして次第に、彼自身も彼女を愛していることに気づくが……。
■ウディ・アレン監督を好きな理由:
最初は、監督のジャズ好きという側面に惹かれました。
はじめて観たのは、多分『結婚記念日』だったと思います。テレビの深夜にやっていたのを、学生時代に観ました。
シニカルで神経質なニューヨーカーを(俳優として)やらせたら、彼の右に出る人もそうはいないでしょう。それは、『マンハッタン』『アニー・ホール』『ボギー!俺も男だ』(←監督が彼でない)等を観れば、よくわかります。
が、監督としても当然、というか監督業が本懐と思いますが、私自身は彼の出演作が好きだし、コメディが好きです。
『ハンナとその姉妹』とかそういうタイプの彼の映画もかなり観ましたが、やはりコメディの側面のほうが好きですね。『誘惑のアフロディーテ』『世界は女で回ってる』『おいしい生活』『さよなら、さよならハリウッド』辺りでしょうか。
■『ギター弾きの恋』の好きなシーンやオススメの理由:
ドキュメンタリー風に展開します(評論家らしき人たちの解説なんかが時折入ります)が、それは彼一流のユーモアです…これ以上書くとネタバレになってしまう…。
好きなシーンは、ネタバレになるところを避けるとすれば、エメットがジャンゴ本人に遭遇して、気絶するところですね(笑)。
しかし、本作の肝は、ショーン・ペンも当然素晴らしいのですが、サマンサ・モートン演ずる女性、ハッティの魅力に尽きると思います。あまりにもキュートなので、映画を見終わった後は、私自身、彼女に恋をしているような気になりました。こんなことを書くのは恥ずかしいのですが、それくらい、とにかくも「キュート」としか言いようのない女性像を体現しています。