外壁・屋根・断熱材/外壁・屋根・塗装リフォーム

外壁塗装のトラブル、実際にあった失敗事例集まとめ

外壁塗装リフォームで、実際にあったトラブル・失敗をまとめました。工事時期、業者選び、工事中~終了後までそれぞれのタイミングで起きた事例をご紹介します。(2017年改訂版、初出:2012年10月)

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

外壁塗装で実際に起きたトラブルや失敗をまとめてご紹介します。まずは工事時期の見極め、それから業者選び、色選びや工事中の注意点もあります。事前にしっかりチェックして、リフォームを上手に成功させましょう。

外壁塗装のタイミングを逃したことによるトラブル・失敗例

カレンダー

外壁塗装は我が家を健康に保つための大切なお手入れ。定期的に行うことが大切。

【事例1】
築18年の一戸建てで、そろそろ外壁や内装が傷んできたのでリフォームの計画を立てることにした。今まで特に不具合を感じたことはなく、一度にまとめて工事をしようと、この間一度もメンテナンスをしたことはなかった。

今回は、外壁塗装と内装のやりかえを計画していたのだが、いざ工事が始まってみると、日当たりのいい南西の壁面にはヒビ割れが発生していて、スキマを埋めてあるシーリング材も劣化して細かいヒビ割れが起きていることがわかった。

よく調べてみると、外壁面の劣化がかなり進んでいて、内部に水が浸入、一部構造部分も腐食していて、外壁塗装の費用の他に、補修費用として大工工事、左官工事などが必要になった。

終わって見ると当初の予算よりはるかにオーバー、予定外の追加費用が発生するトラブルに見舞われてしまった。

【ワンポイントアドバイス】
外壁面は、使われている素材にもよりますが、基本は10年おきのお手入れが必要です。塗装だけでなく、シーリングと呼ばれるスキマを埋めている樹脂も劣化しますので、定期的にメンテナンスを行いましょう。

家のお手入れは時期を逃すと、劣化が進んで補修費用が高くついてしまうことが少なくありません。長い目で見れば、早め早めのお手入れが、家を長く美しく保つ秘訣です。また外壁塗装の際には足場を掛けますので、1回掛けたら徹底的に有効活用するよう計画を立てましょう。

外壁の劣化のサインとタイミングの見極め方は下記でご紹介しています。 まとめて工事することで費用が得する足場が必要な工事はこちらにまとめてあります。

外壁塗装の業者選びでのトラブル・失敗例

のぞきまど

訪問販売でその場での契約はしないことが肝心。3社程に見積もりの依頼をして比較検討を。

【事例2】
近所で外壁塗装リフォームをやっているという業者が訪ねてきて、今一緒にやれば安くできる、また角地で目立つので、宣伝用の看板を出させてくれれば半額で工事すると言う。営業マンの感じもいいのでその場で依頼し、その時は無事に終了したように見えた。

しかしそれから数年後、下地が透けて見えてきて、部分的に変色を起こすなど、かなり状態が悪くなってきたので、あわててリフォーム業者に電話したところ、その電話は既に使われていないという。

近所の工務店に見てもらったところ、粗悪な工事をされていたことがわかり、改めて外壁塗装のやりなおしを依頼することになった。

【ワンポイントアドバイス】
外壁塗装は我が家を維持するために行う、10年に一度の大切なメンテナンスです。訪問販売でその場での契約はせず、信頼できるリフォーム業者に依頼しましょう。

リフォーム訪問営業で外壁塗装に失敗してしまった事例は下記にまとめてあります。
業者を探す場所、選ぶ際の5つの判断基準など、基本の流れ3ステップは下記にまとめてあります。

外壁塗装の工事中に起きてしまったトラブル・失敗例

車庫

業者が停めた車が原因で近隣の家の車が出せなったトラブル例も。近隣への配慮は業者とシッカリ打ち合わせを。

【事例3】
外壁の塗装工事を行うにあたり、始まる前に業者の人が近隣へ挨拶にまわってくれるとのことで、安心して任せていた。

その後、工事が始まってしばらくして、近所の人たちが「塗装の臭いで洗濯物が干せない」と、陰で噂しているのを小耳にはさんでしまった。直接は何も言ってこないが、せっかくのリフォームなのに暗い気持ちになってしまった。

【ワンポイントアドバイス】
外壁塗装の際には、駐車問題、足場の工事、臭い、人の出入りなどで近隣に迷惑が掛かることもあります。近隣への配慮に関しては業者とシッカリ打ち合わせを行い、自分でもひとこと声を掛けておくことで、無用なトラブルを防いでいくことができます。

実際にあった近隣トラブルの事例と、一戸建てとマンションでの工事前の挨拶の範囲、手土産や手紙文で必ず言っておくべきことなど、具体的な方法は下記でご紹介しています。

外壁塗装工事、完了後のトラブル・失敗例

空

小さなサンプルと大きな外壁面では色の見え方が違うことに注意を。

外壁の塗り替えで、少しイメージチェンジをしようと、今までとは違うグリーン系の色を選んだ。しかし実際に塗装が終わってみると、サンプルよりかなり明るいイメージで、全体的に安っぽい印象になってしまった。

残念だが再度塗り替えるということもできず、次の10年後まで我慢しなくてはならないと思うと、がっかりしてしまった。

【事例4】
外壁は面積が大きいので、サンプルよりかなる明るく見えます。ブックタイプの小さなサンプルではイメージが掴みにくいので、少し大きめのサンプルを見せてもらうといいでしょう。また実際に試し塗りをしてもらって確認する方法もありますので、事前によく相談しましょう。

色選び成功の秘訣は下記で詳しくご紹介していますのでご覧下さい。

外壁塗装リフォーム成功のポイントは準備段階にあり

失敗事例を見ると、外壁塗装のトラブルを防ぐポイントは、準備段階での計画や段取りにあることがわかります。まずは外壁の塗装時期を見逃さない、そして信頼できるリフォーム業者を選び、工事前には入念な準備をして、リフォームを成功させましょう。

【関連記事】


Copyright(c)2017 一級建築士事務所 Office Yuu,All rights reserved.

匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます