テクノポップ/アーティストインタヴュー

アルバム『~IN-胤-』発売、4-D mode1にインタヴュー(2ページ目)

再編後、隔年のペースでアルバムを発表してきた4-D mode1(小西健司さん、成田忍さん、横川理彦さん)が、予定通り新作アルバム『~IN-胤-』を発売。4-Dを代表して、小西健司さんに再編後の流れと新作について伺いました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

KATANAジャケ

ガイド:
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IN-胤-

『Rekonnekted』はヘキサゴン(六角形)、 『Denkmal』はパラレログラム(平行四辺形)……で、今回の『IN-胤-』はまだ現物のジャケを見ていないのですが、平面では分かりにくいのですが、KATANAジャケと命名された謎の、でもデザイン主義を貫いたものみたいですね。今回は採算はあうのでしょうか(笑)?
Amazon.co.jp

小西:
大人になったので、無謀なことはしないですけど、基本は初期と同じく「やりたいことはやる。豪快に遊ぼう」のスタンスは変わっていません。

『IN-胤-』のテーマ?

ガイド:
前回の『DENKMAL』のテーマは「日本」だったと理解しますが(でも、所謂和風ではないですよね)、今回の 『IN-胤-』には、何かテーマはあったのでしょうか?

小西:
テーマほど顕著なものではありませんが、個人的にインスパイアされたことがあります。夏はドイツで過ごしていたのですが、Liverpool で死と向き合う友人のお見舞いに行って、「またね、早く元気になってね」と言えないというか、そういう言葉の無力さと言うことを改めて実感したり、起こりえないような不思議な出会いがあったり。LiverpoolのLime Station駅の音とアナウンスの響きが良かったりってのも、多少あります。  

出てみてわかる日本って話を、よくTAKA(T.K.M.F)ともするんですが、ドイツに住んでいて妙に着物が着てみたくなったり、和風なサンプルが突然使いたくなったり、そのことを未だ口に出したことはないけれど、他のメンバーは感じてくれたのでは。『DENKMAL』が和風だとすると、『IN-胤-』ではコンセプト含めて更に推し進められたと思っています。融合と言う意味合いでは、大成功だと思っています。

Sabrinaさん

ガイド:
前回は平沢進さん、D-Dayの川喜多美子さん、中野テルヲさんやShampooの折茂昌美さんと、ゲストが多かったですが、今回は6曲目「Requiem」と9曲目「Totentanz」を歌われているSabrinaさんですね。オペラ歌手のような歌い方……彼女とはどのような経緯、または理由で参加してもらうことになったのでしょうか?

小西:
彼女はアメリカ人で、オペラの勉強もしてた人です。平沢君のライブで、彼女達がやっている日本のロックシーンを外国人向けに紹介する雑誌の取材で初めて会いました。実はミュージシャンでもあり、エンジニアのZakとも何か一緒に作ってるって言うことだったので、CDも良かったので、スタジオに何度か足を運んでもらい歌ってもらいました。

>>4-Dのライブ情報も必見!

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