預金・貯金/普通預金の活用術

普通預金とは?種類と特徴(2ページ目)

銀行口座でもっともよく利用する普通預金。「普通預金」とはどういったメリットがある商品なのかを改めて考えてみましょう。普通預金の種類と特徴を解説します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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銀行に万一のときは預金保険制度の対象

普通預金、通常貯金はいずれも、預金保険制度の対象なので、銀行が万一破綻したときは、定期預金などと合わせて、ひとつの銀行につき一人当たり1000万円までの元本と利息が保護されます。

JAバンクやJFマリンバンクの普通貯金は、貯金保険制度により、同様に1農水産業協同組合ごとに1人当たり1000万円までの元本と利息が保護されます。

普通の家計なら1000万円の保障は充分のように思われますが、中には、いずれ支払いに使うためのお金なので全額保障されないと困るケースもあることでしょう(マンションの管理組合が預かる修繕積立金など)。そのような場合は、普通預金の一種として決済用預金がありますので、そちらを利用するのがいいでしょう。決済用預金は、銀行に万一の場合は全額を保障するというもの。ただし、利子は付きません。利子が付かないこと以外は、普通預金と同様に利用できます。銀行によっては普通預金無利息型と呼ぶ場合もあります。

個人事業主などで、支払いのためのお金を預けておく場合は、当座預金もあります。当座預金は、決済用預金と同じく利子は付かず、銀行に万一のときは全額が保障されます。普通預金と同じように利用できるほか、小切手などの振出ができます。ゆうちょ銀行の場合は、振替口座が当座預金と同じような機能を持っています。

普通預金と、その一種である決済用預金、当座預金、振替口座は、同じように利用できますが、利息が付くか付かないか、銀行に万一のときに保障される限度額が違うということです。

定期預金と合わせた合計額を確認

普通預金の場合、銀行に万一のときは、同じ銀行の定期預金と合わせて1000万円までの保障ですから、多額のお金を普通預金に置きっぱなしの人、限度額に近い定期預金を持っている人は、合計額を計算して、1000万円を超えているなら他の銀行への預け分けも検討しましょう。支店が違っても同じ銀行なら合算して1000万円までなので注意。また、預けているお金が支払いのためなら、決済用預金や当座預金が候補となりますね。

普通預金は出し入れや振込、振替が頻繁なので、1か月に1回をメドに、通帳やネットバンキングを利用して明細を確認し、お金の出入りを把握しましょう。家計簿をつけていない人は、普通預金の明細を見ることが家計管理の一環となります。

せっかく便利な口座なのですから、家計管理にも役立てたいですね。

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