赤ちゃんの命名・名づけ/子どもの名前・名づけ相談Q&A

vol.22 占い師の言うことを聞くべき?

姓名判断は数ある占いの一つです。信じる、信じない、やる、やらないはすべて個人の自由ですので、他人に強要したり、禁止することはできません。

牧野 くにお

執筆者:牧野 くにお

赤ちゃんの命名・名づけガイド

Q:
私たち夫婦は字画に興味はなく、子供には自分たちの好きな候補名を考えています。しかし母親がある占い師を尊敬しており、その先生の教室に通っていて、私たちの考えている名前を勝手に先生に占ってもらい、「字画が悪い。どうしてもつけるなら、普段はちがう名前を使って生活しなさい。そうでないと将来良くないことがある」と言われてしまいました。聞き流せばいいのでしょうが、やはり考えていた名前を悪く言われてしまい、気がすすまなくなってしまいました。どうすればいいでしょうか?

占いは正しく知っておくことが必要

赤ちゃんの名づけ

占い師に「字画が悪い」と言われたらどうする!?

A:
おっしゃる通り聞き流せばいいのですが、これは実際には意外にむつかしいことなのです。占いは気にしない、と決めていても、やはり占いに対する正しい知識がないと惑わされてしまうことがよくあります。

世界には無数の占いがあります。ヨーロッパで作られたものでは手相術や占星術がよく知られています。手相術の一部には、手の色や爪の状態などで健康診断をする方法があります。占いの中にはこのようにある程度統計上の根拠に基づいた科学的なものも含まれることはあります。

人の氏名を使って占う姓名判断は日本人が好きですが、韓国人、中国人の間でも盛んです。「姓名学」などと呼ばれることもありますが、もちろん学問ではなく、純粋な占いの一つです。その中にもいろいろな方法があり、一般によく知られているのは、文字の画数を使って占う、いわゆる字画占いです。しかも占いの世界にはたくさんの組織、集団、流派がありますから、同じ氏名でも吉凶判断はマチマチになります。占いの世界に共通した見方はありません。姓名判断でもっとも多い誤解は、字画の良い名前、悪い名前がある、という勘違いです。そんなものは最初から世の中に実在はせず、ある特定の流派で占った場合にだけ答があるわけです。


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