本から香りが漂ってきそうな料理の描写
ダイアン・デヴィッドソンのクッキング・ママシリーズの第14作目の作品です。ストーリーは、ケータリング業を営む主役のゴルディが事件に巻き込まれ、それを解決する。といった単純なミステリー小説です。
主役のゴルディがケータリング業を営んでいるので、登場人物が料理しているところや、
食べている所、食べ物の会話が多くあり、それらの描写がとても詳細です。
クッキーを焼いているシーンでは香りが本から漂ってきそうで、もうがまんできません。
グラタンをオーブンに入れるシーンでは、チーズの香りがあたり一面してきそうです。
また、本の中で作られている料理のレシピも載っていて、ヨダレものです。
いつもですが、バターの使用量には愕然とします。
全作読んでいますが、「クッキング・ママのクリスマス」編を選んだのは、
チョコレートが多く出て来て、とても華やかで楽しそうで美味しそうだったから。
アメリカのクリスマスの雰囲気や盛り上がり、食卓が目に浮かぶようで、
表紙も含めて一番好きです。
■クッキング・ママのクリスマス
著者:ダイアン・デヴィッドソン
訳:加藤 洋子
版元:集英社文庫
定価:920円
購入可能場所:全国の書店やウェブショップ
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