木造で再建された天守閣

掛川城天守閣(3)

外観からは木造とは思えない掛川城天守閣(2009年7月撮影)

多くの人々の熱意によって再建された掛川城の天守閣。

石垣を含めて高さが約20メートルという他の城と比べると小振りな天守ではあるのですが、実は日本で初めての再建方法が取られた天守閣なのです。

 

掛川城天守閣の内部/鯱のレプリカ

純木造で造られた掛川城天守閣の内部。青銅製の鯱のレプリカも飾られています(2009年7月撮影)

その方法とは、木造での再建。昭和から平成にかけて国内では多くの城が再建され、その街のランドマークとなりましたが、再建にあたっては建築に関する法律の基準をクリアするために鉄筋コンクリートなどを使うことが通例となっていました。

しかし、その後の技術の進歩などによって木造での天守閣建築が可能となり、掛川城の天守閣は日本初の木造での再建が実現。再建には徳川幕府に提出していた城の設計図(正保城絵図)を元に、山内一豊が移り住んだ土佐藩・高知城の天守を参考にしたとのこと。

天守閣の再建に使われた木材は、中尊寺金色堂(岩手)や弘前城(青森)でも使われているという青森ヒバの木。天守閣の中に入ると、再建されてから年数がたったにも関わらず、木が放ついい香りがするのがわかります。

 

掛川城天守閣からの眺め

掛川城天守閣から、大手門、掛川駅方面を望む(2009年7月撮影)

昔ながらの、少し角度がきつめの階段を上って三層四階の天守閣の最上階に行くと、掛川の町並みを一望することができます。時折、東海道新幹線が駆け抜ける姿も見ることができますよ。

 

復元された大手門や幕末期の貴重な建物、掛川城御殿にも立ち寄りたい

掛川城御殿

幕末期の貴重な建物、掛川城御殿(2009年7月撮影)

掛川城の二の丸にある掛川城御殿。安政東海地震の後、再建された幕末期の建物で、掛川城廃城の後は町役場や市役所としても使われました。

江戸時代に造られた御殿は、二条城(京都)、川越城本丸御殿(埼玉)、高知城(高知)と掛川城の4箇所しか残っていない、大変貴重なもの。国の重要文化財にも指定されています。掛川城の入館券で御殿の中も見学することができますので、ゆっくりと見てまわると良いでしょう。

掛川城大手門

1995年に復元された掛川城大手門(2009年7月撮影)

また、掛川城から少し離れた所にある大手門は、天守閣の1年後、1995年に復元された門。元々あった場所とは違う所に復元されましたが、当時の雰囲気を感じることができますので、こちらにもぜひ立ち寄ってみて下さい。

 


140年の時を経て天守閣が甦った掛川城をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

交通の便も良く、多くの駅舎や橋梁が国の登録有形文化財に登録されて注目を浴びるローカル線、天竜浜名湖鉄道の旅など見所もありますので、ぜひのんびりと掛川を訪ねてみてください。

 

掛川城へのアプローチ

東海道新幹線 こだま

東海道新幹線 こだまで掛川へ

■地図:Yahoo! 地図情報
■アクセス:
<鉄道>
・東海道新幹線 こだま号で掛川駅下車。掛川城天守閣までは徒歩7分。

<高速バス>
・東京駅八重洲口から東名ハイウェイバス(JRバス関東、JR東海バスの共同運行)で東名掛川バス停下車。バス停から掛川駅経由で徒歩約20分。

<車の場合>
・東名高速 掛川インターチェンジより、掛川市内中心部へ。
大手門近くに有料駐車場があります。


【関連サイト】

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