結納返しの相場や人気の記念品は?
婚約の儀式「結納」。一般的には新郎側から新婦側への贈り物。その返礼として結納返しがある
「ゼクシィ結婚トレンド調査2014」のデータをもとに、最新の結納、結納返し事情をご紹介します。
結納返しは新婦側からのお返し
結納を受け取った後、その返礼として結納返しがあります。地方によって違いはありますが、縁起物の飾りの結納品とともに、結納金のお返しとして現金や記念品などを贈るというもの。また、結納返しを省く、記念品などの品物だけを贈るなどの簡略化の傾向も見られます。結納返しは、結納の日と同じ日に行われることもあれば、改めて後日に行うこともあります。また、新婦側の荷物を新居に入れる「荷入れ」の日に行う場合も。結納と同じように、地方やその家によって結納返しの形式も違いますので、両家でどのように進めるかを話し合って決めることが大切です。
結納返しは7割前後が実施
表は結納をした人の中での結納返しの実施状況です。結納返しをしていない人は全国(推計値)で31.5%。表には載せていませんが無回答が1.1%あったので、67.4%が結納返しをしていることになります。結納返しをしていない割合を地域別にみてみると、静岡が47.1%、福島が44%と多く、一方、富山・石川・福井は20.6%、関西は21.3%。地域によってかなりの差がありますが、多くの地域では、やはり7割前後の人が結納返しをしているようです。
結納返しの内容ですが、品物でしている人が多く、全国平均で47.6%、地域によって4割から6割といったところ。現金は全国平均21.1%で地域によって1割から3割程度。結納品(飾り)は地方によってかなり様子が違います。富山・石川・福井では3割が実施しているようですが、他の地域では5%も満たないところも。結納返しにも色々なパターンがありますから、地域性を考慮するとよさそうです。
結納返しの相場は現金で30万円前後、品物で20万円前後
結納返しの費用:現金(結納返しで現金を贈った人のうち)、品物(結納返しで品物を贈った人のうち)(金額回答者のみ/単一回答)(万円)
結納返しは現金では20万円から40万円程度、品物は20万円前後の地域が多い
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2014
現金のほうは、全国平均34万5000円、地域別では静岡の80万円が一番高額になっており、最低額は四国の17万3000円です。静岡は半数近くが結納返しをしていなかった地域。結納返しをするカップルが少なく、平均値が高額になったと思われます。
結納返しの金額は「1~2割返し」。関東は「半返し」
結納返しの金額は地方によってしきたりが違います。一般的に関東では半返し、関西などでは1割返しなどと言われており、地方によってばらつきがあります。首都圏の結納返しは51万8000円でしたが、結納金は86万6000円でした。結納金の6割近くを返していますね。それに対して、関西の結納返しは20万8000円。結納金は104万7000円でしたので、2割程度を返しているようです。結納返しの割合は、東高西低といったところでしょうか。
結納返しを結納当日に行う場合は、事前に結納金がいくらかを知った上でお返しを決めなくてはいけません。事前に両家で結納金やそのお返しについての話し合いができればベストですね。
結納返しを品物でする人もいます。その金額は富山・石川・福井の25万5000円が一番高額で、九州の15万8000円までとなっています。どのような品物が選ばれているのでしょうか?次のページでご紹介します。