「よい状態の服」とは！？
当たり前のようですが、使う人の気持ちに立って考えることが重要です。でも「処分するぞー！」と考えているこちら側は意外とそのあたりに鈍感。「買いたくなる服」はどんなものか、想像力をよーく働かせてみましょう。■汚れはないか？
クリーニングすれば一番よいかもしれませんが、家庭の洗濯でも大丈夫。ですが、襟や袖口、脇など汚れやすい部分を改めてよく見て、汚れがあれば部分洗いをきちんとしておきましょう。粉末洗剤の溶け残りがくっついていないかも要注意。
■色褪せていないか？
色褪せのひどいものはその時点でムリだと覚悟しましょう。多少のものならチャレンジを。お洗濯の時に色落ちの少ない洗剤（漂白剤や蛍光増白剤の入っていないもの）を選び、紫外線を避けて陰干ししましょう。
■毛羽がついてないか？
例えば白いタオルと一緒に洗うと、タオルの毛羽が他の服にもうっすらとつき、ぱっと見はうす汚れた印象に。大事な服だけ別に洗うか、他のと一緒に洗うにしても目の細かい洗濯ネットに入れて洗うと毛羽がつくのを防ぐことができます。またポケットの中や折り目の内側にもホコリやゴミと一緒に毛羽がたまっていることがありますので、それも取り除いておくとベター。
■シミはないか？
特に前身頃の目立つ部分にシミがあると、高級ブランドだって査定額ダウンです。自分でやるか（参照：「しみ抜きのコツ」）、できなければクリーニング店にシミ抜きを頼みましょう(必要経費と割り切って）。
■毛玉・縮みはないか？
毛玉が多い服は印象（査定）ダウン。目立つ毛玉は取り除いておきましょう。ウールのニットなど縮みやフェルト化が起きてしまったものは売るには厳しいものがあります。日ごろから洗い方やお手入れなどに気を使っておくとよいでしょう。
■タバコや香水、防虫剤・ペットなどのニオイがついていないか？
これらは査定額ダウンどころか引取不可の評価につながります。自分の臭いなら気になりませんが着たときに見知らぬ人の臭いがしたら最悪ですよね。消臭作用のある洗剤で洗濯したり、しばらく陰干しをしたりして臭いをなくしましょう。
■予備のボタン・布地・ベルト・ファー、リボン、コサージュなどの付属品がある？
これらがあった方が査定額がupします。忘れずに申告しましょう。無くさないよう買ったときにきちんと保管しておきましょう。
■シワや型崩れはないか？
自宅洗濯をした後はアイロンがけもきちんとしておきましょう。襟、袖、前身頃の胸まわりは特に重要です。
■糸が飛び出したりしていないか
縫い目などで切れた糸が飛び出していると衣類にもよくありませんが、査定的にもダウン。最低限、飛び出した糸は根元で切っておくように。裾などがほどけているなら直しておくことも必要です。
売れる季節まできちんと保管する
以上がリサイクルショップやオークション、フリマなどで「売れる服」づくりのポイントですが、査定ポイントでも触れたように「季節」も重要。夏に冬服を出しても売れませんものね！ だから、衣替え時に「着ないから売ろう」と決めたら次のシーズンが来るまで、シミや汚れをきちんと落として、虫食いやカビがつかないようきちんと収納しておきましょう。出したらシワや型崩れをきちんと直していざ出品です。売る時になって急につくろうのは結構大変なもの。買ったときから付属品は保管しておく、1日着たら1日以上休ませる、汚れたら洗うなど大切に扱っておけば、さあ！ という時に高値がつく……かもしれませんよ。
