フォトプリンタを選ぶときのポイント
フォトプリンタを製造販売しているメーカーは何社かあるが、A4プリンタ・複合機と違ってこのジャンルはエプソン「Colorio Me」シリーズとキヤノン「SELPHY」シリーズ、そのほかにカシオ計算機「プリン写ル」シリーズの3つが中心となっている。フォトプリンタを選ぶなら、この3社から選べば十分だろう。選び方のポイントは以下の通りだ。■大きめの液晶サイズを選ぼう
フォトプリンタはPCと接続せずに単体で使えるのが魅力。そこで単体で使いやすいように大型の液晶ディスプレイを搭載するモデルがお薦めだ。
■対応メモリーカードをチェックしよう
単体で使うためには、対応するメモリーカードの種類が多いかどうかもチェックしたい。デジカメならSD/SDHCカード、ケータイ・スマートフォンならmicroSD/microSDHC対応の有無、それに加えて最大容量もチェックしておこう。
■接続インターフェースは多いほどいい
PCと接続するだけならUSBケーブルでも十分だが、ノートPCから手軽に印刷したい人ならBluetooth、ケータイ・スマートフォンならIrDA/IrSimpleなどにオプションでもいいので対応しているものをお薦めしたい。
■プラスアルファの機能をチェック!
キヤノン「SELPHY C900」なら出先でも手軽に使える別売のバッテリーを用意しているのが魅力だし、エプソン「Colorio Me 宛名達人 E-830」なら、フォトフレームとしても使える大画面が魅力。印刷画質自体にそれほど違いはないので、プラスアルファの機能で好きなモデルを選ぼう。
■印刷コストも重要
フォトプリンタを選ぶ上で結構重要なのが印刷コストだ。一般的なインクジェットプリンタ・複合機と比べてコストが高めなので注意したい。ちなみにキヤノン「SELPHY C900」は約26.3円と高めだが、エプソン「Colorio Me E-360」は約14.8円と安い。
ガイドおすすめのフォトプリンタ
■エプソン「Colorio Me E-830」エプソン「E-830」はフォトプリンタの枠も「フォトフレーム」の枠も超えた、「小型PC」とも言える高性能モデルだ。印刷方式はインクジェット方式を採用している。
普段は大型7インチディスプレイ搭載のフォトフレームとして写真を楽しみつつ、必要に応じて写真をプリント。それだけでなく、1000件まで登録できる住所録を用いて、年賀状や暑中見舞いなどの宛名印刷もできるという優れものだ。
QWERTY配列の無線キーボードが付属しており、文字入力も手軽にできる。50音順のキーボード表記もなされているので、QWERTYキーボードに不慣れな子どもやお年寄りでも使いやすい。フォトフレームとして使うには大きくてかさばるのが気にはなるが、PCを持っていない人やPCのない部屋で使う場合には便利だろう。
インクジェット方式なので印刷速度は若干速く、Lサイズ1枚約30秒。印刷コストは約14.8円だ。
カラリオ ミー 宛名達人 E-830
■キヤノン「SELPHY CP900」
昇華型熱転写方式(オーバーコート付)を採用するフォトプリンタ。CF、メモリースティック、SDに加えてmicroSDカードスロットも備えているので、携帯電話からカードを取り外して手軽に印刷できるのが魅力。印刷手順や消耗品切れなどのエラーを音声でお知らせしてくれる。
メンテナンスもインクと用紙がセットになった「イージーフォトパック」を取り替えるだけという手軽さなので、初心者にも安心だ。
昇華型熱転写方式は比較的コストが高く、印刷にも時間がかかる。ちなみに印刷速度はLサイズ1枚約39秒で、1枚あたりの印刷コストは約26.3円だ。
SELPHY CP900(WH) [ホワイト]
・カシオ計算機 プリン写ル PCP-2100
タッチパネル付き8インチ液晶とキーボードを搭載する、年賀状印刷と写真印刷に特化したフォトプリンタ。あいうえお順のキーボードによる文字入力のほか、ペンを使ったタッチパネルへの手書き文字入力にも対応する。
プリン写ル PCP-2100
【関連サイト】
・エプソン 「Colorio Me」シリーズ
・キヤノン 「SELPHY」シリーズ
・カシオ計算機 「プリン写ル」シリーズ