神谷町~赤坂~六本木では
同時多発的に複数の計画が進行中

虎ノ門パストラル跡地

虎ノ門パストラル跡地。写真の右手に気象庁虎ノ門庁舎などの予定地がある

複数の計画が同時に進行しているのが神谷町から赤坂、六本木にかけてのエリアです。順に紹介していきましょう。まずは神谷町駅から歩いて1~2分、ホテルオークラと桜田通りの間にあった農林漁業団体職員共済組合(農林年金)所有のホテル、虎ノ門パストラルの跡地。ここは2007年に土地が売却され、2009年に営業終了、現在は更地となっています。売却された時点での計画はオフィス棟、住宅棟のツインタワーとされていましたが、今のところ、その後の動きは聞こえてきません。広さは1.6haです。まとまった広さの駅近の土地だけに動向が気になります。

 

鞆絵小学校跡地

鞆絵小学校跡地。卒業生にはオペラ歌手三浦環や陶芸家島岡達三などもいるそうだ

パストラル跡地隣にももうひとつの空き地があります。ここは1991年に閉校した日本最古の公立小学校鞆絵(ともえ)小学校があったところで、その後、港区のエコプラザなどに活用されてきました。建物は2010年に解体されており、2014年をめどに気象庁虎ノ門庁舎、港区教育センターなどに生まれ変わる予定とのこと。このエリアの子どもたちにとっては役に立つことでしょう。

 

アークヒルズ仙石山タワー

桜田通りから仙石山と呼ばれるエリアへは急な坂が続く。高台のタワーはすでに竣工している

神谷町駅から飯倉に向かう途中、桜田通りの西側にも再開発エリアがあります。住所では神谷町5丁目、六本木1丁目、麻布台1丁目あたりで、急な坂のある高低に富んだ地区です。そのうち、高台部分の六本木1丁目には地上47階のアークヒルズ仙石山タワーがすでに建設されており、今後の再開発はその足元にある神谷町、麻布台エリアなどに移ります。

 

再開発予定地

今後、再開発が予定される地域。上からみると駐車場になっている土地が多いことが分かる

このあたりはもともと木造住宅が密集する場所で、以前から開発の必要は言われていたものの、住民の合意形成などに時間がかかっていましたが、東日本大震災を機に建て替え機運が高まり、一部完成にこぎつけたと聞きました。開発予定地ではすでに立ち退きが始まっており、街が生まれ変わる日もそう遠くはないはずです。

 

六本木一丁目駅

六本木一丁目駅の並びでは工事が行われていた。隣接するアークヒルズの桜並木につながるような緑地も作られるそうだ

そのさらに西側、東京メトロ南北線六本木一丁目駅周辺でも向かい合うように計画があります。そのうち、六本木一丁目駅のすぐ隣、アークヒルズと隣り合う場所ではすでに既存のビルの建替え工事が行われています。ここは基本、オフィスビルですが、地下に商業施設ゾーンが作られる予定なので、周辺の買い物事情はさらに良くなるはずです。

 

首都高速道路を挟んで向かい側の六本木三丁目東地区では商業棟、業務棟、住宅棟の3棟が計画されています。現地は谷町ジャンクションで分岐する首都高速3号渋谷線と2号目黒線に挟まれた約2.7haです。2012年3月に市街地再開発組合設立が認可されています。

 

古い建物

港区内でも幹線道路から一本入ると古い木造住宅も多く残る。防災上からも再開発は必至だ

このエリア内ではもうひとつ、アメリカ大使館と溜池交差点の間、赤坂一丁目内の約2.5haで再開発準備組合が設立されており、事務所を中心に一部住宅も作られる予定です。以上、港区内で進んでいる主な再開発計画をご紹介しました。こうした変化がこのエリアをより魅力的な街にしてくれることを期待したいところです。

 




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