映画/最後まで結末がわからない映画

後味が悪いけれど、一見の価値がある「真実の行方」

「真実の行方」は非常に後味が悪い映画です。しかしエドワード・ノートンの鮮烈すぎるメジャー・デビューとして、あまりにも秀逸な凄まじい演技には、一見の価値はあるかと。ラストは救いがたい、やりきれない結末です。

投稿記事

エドワード・ノートンの鮮烈すぎるデビュー作 『真実の行方』

■あらすじ
シカゴ。大司教殺害事件が起こり、ミサを手伝っていた青年アーロン(エドワード・ノートン)に嫌疑がかかる。
彼の弁護に辣腕弁護士マーティン(リチャード・ギア)がつき、検事はやはり辣腕の、一時期マーティンの部下で交際したこともあったジェーン(ローラ・リーニー)が担当することになる。
が、アーロンには動機が見当たらず……。

■おすすめの理由
正直なところ、オススメはしません。
非常に後味が悪い映画だからです。

ただ、エドワード・ノートンの鮮烈すぎるメジャー・デビューとして、あまりにも秀逸な、ギアやその他の出演者のそれらを全部食ってしまうくらいの凄まじい演技には、一見の価値はあるかと。

かの『セブン』も、見終わって「やられた」の範疇に入る映画かもしれませんが、有名すぎるし、今更ネタバレしても……という感じがします。
まあ、好きですけど、フィンチャーの作品は。
『ゲーム』も『ファイト・クラブ』も良かったし。
(後者はもう途中でだいたいわかってきてしまうけれど)

あの救いがたい、やりきれない結末……同等までにキツいのが本作。
アーロンは解離性人格障害(俗に言う「多重人格」)なのですが……。

正直、古めの映画で、解離性人格障害にたいしての偏見は否めません。
結末も、偏見がありきの結末です。
なので、今となっては、2重に後味が悪いです。

それを肝に命じた上で、というのなら、観て頂いても損はないかなと。


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