代表的なアメリカのMBA
MBAは学校によって、マーケティングやマネージメント、アカウンティングといった、どの専門分野に強みがあるといった特色があるため、一概に学校間での優劣がつけにくいといわれているのですが、参考として代表的なアメリカのMBAを紹介します。アメリカMBA総合ランキング トップ10
1位 Harvard University
2位 Stanford University
3位 Northwestern University (Kellogg)
3位 University of Pennsylvania (Wharton)
5位 Massachusetts Institute of Technology (Sloan)
5位 University of Chicago
7位 University of California--Berkeley (Haas)
8位 Dartmouth College (Tuck)
9位 Columbia University
10位 Yale University (Stern)
USニュース社ホームぺージより抜粋
ランキング上位をみると、東のハーバード(ボストン)、西のスタンフォード(カリフォルニア州スタンフォード)といわれるように、米国屈指の名門校として知られる両校がMBAの分野でも並んでいます。
MBAでは実際の企業の意思決定の事例を題材に、ディスカッションを通して、解決策を導き出すという授業を行います。この訓練を数多くこなすことで、課題を迅速に分析し解決策を導き出す能力を修得することができるようになると言われています。
この方法はそもそもハーバード大学で考案されているということもあり、題材となるケーススタディのケースの多くがハーバードで書かれています。そのため、ケースを書いた教授自身による講義や、まさにケースとされた有名経営者たちが議論に参加してくれるということもあるようです。
一方、スタンフォードは多くのベンチャー企業が集まるシリコンバレーに近いことから、「自ずと企業家精神が芽生える校風」とも言われています。多くのベンチャー企業が常にビジネスを創造していることから、それに投資をしようとする人たちも集まってくる。そうした環境下で様々なビジネスアイディアを議論する土壌がそこにはあるようです。もちろん学校も企業家教育には力点をおいています。
特徴のあるビジネススクール
総合ランキング3位のペンシルバニア・ウォートン・スクールは、日本からの企業派遣留学先として人気があるのですが、特に金融および会計学などに強いことで知られています。(MBAファイナンス・ランキング1位、アカウンティング・ランキング2位)。4位にランクインのノースウエスタン・ケロッグ・スクールは、特にマーケティングの分野で秀でているといった特徴があります(MBAマーケティング・ランキング1位)。カッコ内のケロッグは「ケロッグ経営大学院」(Kellogg School of Management)の名称を簡略化したもので、コーンフレークで成功したケロッグ社の創業者から多額の寄付を得たことによりこの名が付されています。現在ではノースウェスタン大学の経営大学院(ビジネススクール)、ケロッグ・スクール、もしくは単にケロッグとも呼ばれています。このように、ビジネススクールに人名が付く場合は多く、先のスタンフォード、ウォートンもそもそもは人名です。
また、トップ校と呼ばれる学校は、授業等のソフト面ばかりではなく、ハード面の充実も素晴らしく、校舎・設備も学校という概念からはかけ離れたホテルのような豪華なものになっています。これから名実共に世界のトップに身を置くであろうビジネススクールの学生たちに、エリートとしての品格や振る舞いをここでの生活を通じて身に付けてほしいということでしょう。