株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

ピジョンはお宝銘柄?中国ではブランドが浸透!

メラミン問題が世間を騒がせてから随分、日にちがたちました。メラミン問題は一人っ子政策で大事にされている乳幼児の健康問題を引き起こすだけに、母親たちの中国製乳製品に対する不信感は根強いものがあります。ピジョンは乳製品メーカーではなく、乳製品を飲むための哺乳瓶や哺乳瓶用乳首ですが、品質への要求はこの事件以来、高まっています。高品質な日本製品を選考する傾向を強めており、ピジョンに対する信頼はより強固に!

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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日本市場で圧倒的なシェア

ピジョン(7956)は、1949年に日本初となる「キャップ式広口哺乳器」(現在広く使用されている哺乳瓶(哺乳器)の原型となる商品)の発売を開始した企業です。その3年後(1952年)には株式会社として「株式会社ピジョン哺乳器本舗」を設立し、それ以降徐々に育児用品関連全般へと事業領域を拡大してきました。

事業開始から今日に至るまで、50年以上に亘って育児用品関連の研究開発および製造販売に携わってきた企業であり、現在では育児用品関連分野における国内最大手の企業として強固な地位を確立しております。

現在同社は育児用品関連全般と非常に多くの商品を取扱っておりますが、その中で、哺乳瓶・哺乳瓶用乳首・哺乳瓶洗剤においては70%~80%、マグマグは約70%、母乳パッドに関しては約80%以上という圧倒的なシェアを獲得しております。

かつて経済成長期に哺乳瓶は必需品に

日本国内において哺乳瓶(哺乳器)が普及し始めたのは、1950年以降の経済成長期です。
経済成長に伴って、女性の社会進出が進められると共に、交通機関(インフラ)が整備され外出の機会も多くなり、哺乳瓶(哺乳器)は、外出先・母親が仕事などで外出している場合など、様々な場面で必要とされる様になりました。

また、母乳だけで十分に足りているのであればそれに越した事はありませんが、今日では、大半の場合母乳と粉ミルクを併用しており、殆どの家庭で哺乳瓶が利用されています。今や乳幼児のいる家庭ではなくてはならない「必需品」となっております。

乳幼児は、自分の意思で口にするものや触れるものを選択する事が出来ません。何か異常を感じていたとしても、それを表現する手段が大人に比べて非常に限られています。その為、乳幼児が口にするものや触れるものには、先ず「安全な商品」である事が最重要事項と言えます。

経済成長を続ける中国においても、かつての日本のように安心・安全の哺乳瓶がニーズは高まっています>>>

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