株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

ピジョンはお宝銘柄?中国ではブランドが浸透!(2ページ目)

メラミン問題が世間を騒がせてから随分、日にちがたちました。メラミン問題は一人っ子政策で大事にされている乳幼児の健康問題を引き起こすだけに、母親たちの中国製乳製品に対する不信感は根強いものがあります。ピジョンは乳製品メーカーではなく、乳製品を飲むための哺乳瓶や哺乳瓶用乳首ですが、品質への要求はこの事件以来、高まっています。高品質な日本製品を選考する傾向を強めており、ピジョンに対する信頼はより強固に!

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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中国の育児用品関連市場は日本の約20倍

中国の人口は10億人を超えており、世界最大の人口数を誇る国です。年間出生数は1800万人~2000万人程度と推定され、潜在的な市場規模は日本の約20倍に及びます。

そんな中、中国おいても母乳でミルクをあげるというだけでなく、哺乳瓶を使って粉ミルクをあげる機会が増しています。これは日本でもそうであったように、経済成長に伴い所得水準が向上し、外出機会が増加、女性の社会進出等により母乳をあげられない母親が増えているからです。

そのため、哺乳瓶は嗜好品から必需品へと移行してきているのです。また、これらの育児製品は非常にデリケートな製品です。新生児・乳幼児が触れる又は口にするという性質上、「安心・安全」な商品が高く求められる傾向にあります。

中国では2008年に大手メーカーの粉ミルクからメラミンが検出される事件(汚染粉ミルク事件)があったことで、「国内(中国)企業の粉ミルクは信用できない」「子供の事を考えれば品質が一番大事」「たとえ高額でも外資系(中国以外)メーカーの商品を利用したい」という考えが広がっています。哺乳瓶や哺乳瓶用乳首といった粉ミルク関連製品にも同様の目が向けられています。昨年はプラスチック製の哺乳瓶が環境ホルモンの問題から販売停止になったこともピジョンなどガラス製哺乳瓶が嗜好される要因になっています。

中国では一人っ子政策が浸透している事もあり、赤ちゃんには多少高額でも安全・安心なものを与えたいという母親などの気持ちが元々高まってきている状況にありましたが、「育児関連用品」の安全性に対する意識は、この事件以来、より一層高まる事となりました。

その結果、ピジョンの中国での売上は年間で100億円になってきております。2008年1月期が47億円でしたから、この4年間で倍増しているのです。

既に中国においては販売網を広げており、ピジョン製品の取扱店舗は14000店舗に及びます。デパートなどでもピジョンコーナーを設けているところは多いのです。特に政府公認で病院と提携して母乳相談室を設け、母親に正しい商品の使い方などを啓蒙しており、このような地道な取り組みが中国の母親の信頼感を増していることに貢献しているといえましょう。

同社は、この分野(育児用品関連)で50年以上に亘る研究開発を継続してきた企業です。
同社商品の品質・機能・安全性・信頼性は、商品に対して世界一厳しいと言われる日本市場においても認められており、世界トップクラスの水準であると言えます。中国のみならず世界中にピジョンブランドが浸透する日も遠くないのかもしれません。

株価は現在3580円、100株で36万円程度で購入できる株です。ご検討してみてはいかがでしょう?
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