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かさばらない防災備蓄品の持ち方(2ページ目)

あればあるだけ安心な防災備蓄品。でも、あれもこれもと増えてしまうのも困りもの。「スッキリ暮らせる防災対策」について考えていきましょう。

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

災害後三日間の備え

缶詰

いつもの場所に常備する備蓄食料と水。「使ったら即補充」を原則にすれば、特別な置き場は不要

一旦脱出に成功し、安全が確保されても、救援物資が届くまでの目安の最低三日分の水と食料は備えておきたいところ。水は3リットル×家族の人数を用意、調理が不要、あるいは簡単な調理で食べられる食品を中心に三日分程度用意しておきます。場所をとるので、これらは台所では「別枠」扱いにして、「1個使ったら1個補充」の法則を守り、常に一定数確保することを、置き場所とともに決めておくといいでしょう。

 

ライフラインが復帰するまで

ライフラインは「電気、水道、ガス」の順に復帰すると言われています。調理用の熱源に、持っていればIHクッキングヒーターやホットプレートの利用を想定しておきましょう。冬の鍋用のカセットコンロとガスボンベも活用できますが、消耗が早いので、短い調理時間で済むよう、圧力鍋や保温調理を利用するのも一案です。ご飯の鍋炊きも覚えておきましょう。

飲料水以外の水を確保する手段としては、普段からお風呂の水を落とさないようにしておくことも大切です。イザというときは、「蒸す」調理法で利用することもできます。


ふだんを生かして非常時に備える

乾物

常温で保存でき、栄養価の高い乾物や漬物は、かさばらないので備蓄食料と同等に使える

シンプルライフの得意技は「代用・転用」。いつも使っているものがなくても、他のもので何とかしのぐアイディアを、日頃から身につけておきましょう。防寒にはゴミ袋に穴をあけて「着る」。単1や2の電池がなくても、手に入りやすい単3に紙を巻いたり、直列つなぎをガムテープで固定するなど工夫する。簡易トイレとして、洗濯用のフタ付きバケツとゴミ袋を利用する。常温で保存できるお米、漬物、味噌や乾物をそのまま非常食に転用する――。

身の回りにある日用品も、工夫して防災用品に転用することで、過剰な出費や備蓄を防ぐことができます。日本が経験したさまざまな災害に学び、モノに過剰に頼らず生き抜く知恵を身につけておきましょう。


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