ラ・ヴィエイユ・フランス 仙川店 (LA VIEILLE FRANCE)
本格派のフランス菓子にファンの多い木村成克シェフの「ラ・ヴィエイユ・フランス」は、以前、お台場にアイスクリーム専門店がありましたが、2012年4月4日、本店のある千歳烏山もほど近い、京王線沿線の仙川駅から徒歩6~7分ほどの場所に移転リニューアルオープンされました。常時、8種類ほどから選べるアイス(グラス)とシャーベット(ソルベ)は、バニラ、ショコラ、ヨーグルト、緑茶、ラズベリー、ココナッツ、パイナップル、マンゴー、ピンクピーチ、ピスタチオ、フロマージュなどの中から、その日によって登場。フランス菓子らしく、素材の濃厚な味や香り、鮮やかで美しい色彩が特徴的です。
こちらでは、自分でトッピングを選んで、オリジナルのパフェスタイルが楽しめるのも魅力的。シングルなら420円、アイス2種類のダブルなら580円。コーンかカップを選び、トッピング(+100円)は、ショコラソース、キャラメルソース、本日のフルーツソース、サブレ、ナッツなどから選べます。
パリでも、「クープ」と呼ばれるパフェは、グラッセリアと呼ばれるアイスクリーム専門店や、カフェやサロン・ド・テでいただける夏の定番。夏限定でアイスクリームを販売するパティスリーもあります。木村シェフのお店では、そんな本場仕込みのアイスクリーム&パフェを、テイクアウトでも気軽にいただけるスタイルで提供されているのが嬉しいですね。店内に1つ椅子があり、そこでいただくことも可能です。
この日は「本日のパフェ」(500円)として濃厚なフロマージュアイスにトマトソースをかけたお薦めの組み合わせもありました。また、アプリコットコンポートと、プチトマトのコンポート&トマトソースという、ちょっと豪華なトッピング(+150円)も。私はトマトコンポートが気になり、木村シェフお薦めの、フロマージュのアイスとの組み合わせをチョイス。さらにピンクピーチとのダブルで、サブレもトッピングしていただくことにしました。つい欲張ってしまったので、背の高いカップでないと入りきらなかったのですが、花のような形をしたかわいらしいコーンに可憐に盛り込んでいただくのもお薦めです。
フロマージュの白いアイスに、丸ごとトマトがごろごろと入った赤いコンポートソース、そして桃アイスのピンク色をのせた、色合いも可愛らしい出来栄えに、自分でも大満足です。みずみずしいトマトコンポートとフロマージュのアイスとは、想像どおり相性抜群。ここに桃が加わるとどうなるの……?と、ちょっとドキドキしながらいただきましたが、よかった、正解でした! 日本の白桃よりもややプラムを思わせる味のフランスの桃は、やさしい甘さの中にきゅんと酸味があり、これがフロマージュのアイスのコク、トマトコンポートの甘酸っぱさともよく合いました。
サクサクのサブレには、ところどころオレンジの風味が。ドライフルーツ入りで焼き上げたものを砕いて使っているそうです。パティスリーならではの凝ったトッピングが嬉しいですね。
ヨーグルトアイスやピスタチオのアイスにアプリコットのコンポート、ローストヘーゼルナッツをトッピングしても美味しそう……などと、想像が膨らみます。
トッピングのフルーツなどは、季節に応じて変わっていくので、行く度に新しい組み合わせを楽しめそうです。
また、最近、木村シェフが始められたのが「アントルメグラス」。つまり、アイスクリームのケーキです。これもまた、フランスのパティスリーでは、夏に限らず通年作られているアイテムで、ここ数年、日本でも手掛けるお店が増えてきました。
こちらの物は、直径12cmと大きすぎず食べやすいサイズが基本で、ラズベリーとマンゴーの「ドミノ」、チョコレートとピスタチオの「ショコラ・ピスターシュ」、キャラメルと杏の「キャラメル・アブリコ」と、バリエーションが揃います。
「ドミノ」は、周囲にラズベリージャムを巻いたロールケーキの断面を並べた個性的な見た目が特徴。クラシックなフランス菓子のケーキにみられるスタイルで、木村シェフらしいデザインです。カットすると、なんとも色鮮やかなラズベリーとマンゴーのアイスが! ラズベリーの果実も凍った状態で入っていて、その食感と酸味とがアクセントになっています。
濃厚でいて爽やかなアントルメグラス。発送も可能なので、お取り寄せもできるのが嬉しいですね。夏生まれの方の誕生日ケーキや、ご家族が集まる帰省時に合わせて用意しておくのもお薦めです。
<ショップデータ>
ラ・ヴィエイユ・フランス 仙川店 (LA VIEILLE FRANCE)
東京都調布市若葉町2-1-2
電話 03-6279-5509
営業時間 11-20時
定休日 火曜(祝日は営業、翌日休業)
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