食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

夏のほてりをナシで癒そう(2ページ目)

8月に入ると間もなく立秋になりますが、まだまだ厳しい暑さが続きます。ナシは、食養生で体を冷やす働きがあると言われ、水分補給にもおすすめ。長く厳しい暑さを乗り切るナシの魅力をご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

夏から冬まで楽しめる

ナシ,水分

みずみずしいナシを食べて水分補給。

ナシは、どんどんおいしい品種を掛け合わせたりして、品種が豊富な果物の一つです。鳥取県、長野県、茨城県、福島県、栃木県、千葉県が主な産地となっています。日本ナシは早ければ8月より店頭に並び、様々な品種がずれつつ収穫を迎えて、年末の頃まで出回るものもあります。

ナシは、シャリシャリとした食感の和ナシ、中国ナシ、逆になめらかな洋ナシに分かれますが、日本で作られているほとんどのものは日本ナシです。日本ナシは、果皮の色によって大きく赤ナシと青ナシの種類に分かれます。

青ナシ系は、果皮が黄色や緑色で、代表的な品種は二十世紀、他にもなつしずく、翠星などがあります。みずみずしく、果肉は固めです。

赤ナシ系は、幸水、豊水、新高、南水など青ナシ系に比べて実が大きく、果肉は軟らかいものが多いようです。成熟すると果皮にザラザラの斑点が目立ってきますが、これはコルクの役割を果たし、水分を果実に閉じこめる働きがあります。

ナシを使いこなそう

おいしいナシの見分け方は、果皮にツヤや透明感があり、かたくて重量感のあるものを選びます。保存する場合は、ビニールなどで密閉し冷蔵庫で保存すると良いでしょう。中には2ヵ月ほどもつ品種もあります。

ナシにはタンパク質分解酵素が含まれています。韓国料理の焼き肉の漬けだれには、すりおろしたナシをいれたりしていますが、お肉を柔らかくする働きがありますし、ほんのりとしたナシの甘味も隠し味にもおすすめです。また刻んで酢の物に加えたり、サバの酢〆に添えたりするのも、意外においしいです。

もちろん冷たく冷やしたナシは、そのまま食べてもみずみずしく香りよく、暑い時期にはまさに恵みと感じられるおいしさ。冷やし過ぎると甘味が感じにくくなりますから、何日もいれっぱなしにしないで、食べる数時間前に冷蔵庫に入れて冷やしましょう。

参考/
・主な果物の生理機能 ニホンナシ(Vegetable& FRUITV350f200.com)
・糖アルコールについて(独立行政法人 農畜産業振興機構)
・いろはに食養生(家の光協会)
・東方栄養新書(メディカルユーコン)
その他
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