新製品の特徴は「より小さく、よりエコに」
全自動洗浄充電器の小型化と洗浄剤の変化が今回の特徴です。従来は洗浄液カートリッジを装着し、タンクに水を注ぐ方式でした。しかし、新製品はカートリッジをやめてパウチパックを採用。洗浄充電器の下部にパウチパックの洗浄液と水を注ぐだけでOKです。こうすることで、約30%も洗浄充電器が小さくなりました。たしかに、従来品では洗面台に置くには存在感がありすぎ、通常、他の家族のものが散乱しがちな場所でもあるので、省スペース化は非常に喜ばれることでしょう。また、現在の洗浄剤は、3個入りで1838円でした。今回のものは1050円とかなり安くなっています(*価格はどちらもメーカー希望価格)。パウチパックにすることで、ゴミの量も減り、エコにも貢献するというわけです。
さらに、電気シェーバーの洗浄で問題になっていたのが、その騒音でした。今回、循環システムを見直したことで騒音を約70%ほどカットすることに成功したのもうれしいところ。家族が寝ている中、洗浄音がうるさくて、作動できなかったという方もこれで安心ですね。
そもそもラムダッシュの特徴って何?
ガイドは雑誌などで各社のシェーバーの比較をする機会が多いのですが、常々、ラムダッシュのシェーバーの特徴は内刃の「30度鋭角ナノエッジ刃」にあると言ってきました。30度は業界内でトップクラスの鋭角性、これにより深剃りができるのです。また、肌にピタリと吸いつくような「密着トーレスヘッド」も特徴的。往復式でヘッドが前後に動くものはありますが、左右にも動くことで複雑な顔の凹凸に対応できるのです。
さらに「くせヒゲリフト刃」「フィニッシュ刃」「スリット刃」など三重の構えが施された外刃。ここは先述したエンドミルなどの微細な加工技術が結集しています。外場に60μmと41μmの厚さの違いをあえて作り、寝たヒゲを起こす工夫がなされています。
電気シェーバーの変遷を振り返る
今回、工場を訪れてつい見入ってしまったのが、電気シェーバーの歴史です。同社における電気シェーバーの第一号機は1955年に遡ります。白い筐体に赤いロゴマーク。日の丸を彷彿とさせるこちらは、今みても美しいプロダクトデザインだと思います。安全カミソリが一般的な時代になった象徴といえるでしょう。当時、大学卒の初任給が1万円のころ、このMS10は2450円だったとか。そして現在。大学卒の初任給を20万円前後とすると、新製品のES-LV92が約4万5000円程度。月収の約4分の1の計算で、その価値はあまり変わっていないのですね。
もちろん、リニア駆動の変遷も同社の場合、忘れてはいけません。ちなみにガイドが初めて購入した電気シェーバーは1995年のES881のリニアスムーサーというモデルでした。リニアで駆動するというのが画期的で、飛びついて購入したのを覚えています。そのリニア駆動から数えて、現在は8世代を迎えています。1分間に約1万4000回の振動をするので、外刃で捉えたヒゲを逃さず剃るという仕組みです。
職人といえば彦根は仏壇の街としても有名。今回、新製品の発売を記念して、その彦根仏壇の職人の手によるハードケースをプレゼントする「日本でしかつくれないキャンペーン」が実施される。5枚刃のラムダッシュ購入し、愛用者登録したユーザーの中から抽選で 2000名に、名入れハードケースがプレゼント。応募期間は8月22日~翌2013年1月10日まで。期間中に4回の抽選が行なわれ、各回の当選者数は500名。上記キャンペーンに当選した人中から200名に、彦根仏壇の職人による手彫りの名入れと蒔絵が施されたハードケースがプレゼントされるというもの。
電気シェーバーはこうした職人たちの努力によって、日々、進化を遂げています。肌に優しく、深剃りを求めるなら、新しいものに挑戦する価値はあるでしょう。