BMW/BMWの車種情報・試乗レビュー

走りの追求&普段使い、最強を選べるM6(4ページ目)

直噴ダウンサイジングターボをはじめとするテクノロジーによりパワーと環境性能を向上させた、Mのフラッグシップとなる新型クーペ&カブリオレ。一足先にスペイン、マラガ周辺でその走りを体感してきました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

非日常への劇的転換が味わえるカブリオレ

BMW M6

左右の駆動輪間で状況に合わせて駆動力を配分するアクティブ M ディファレンシャルを装備。これはアクセル開度やヨーレートなど、DSCからの情報により左右輪の駆動力を0-100%まで調整するもの

帰りの一般道ではM6カブリオレに試乗した。運転席はもちろんのこと、助手席でも乗り心地がいい。これなら、女性をエスコートする日でも、かなり安心。

クーペとは明らかにダンパーやスプリングのセッティングが異なっており、オープン時のわずかな剛性低下も手伝って、クーペのそれに比べれば、よりマイルドな乗り味だ。普段乗りにM6を多用したいという向きには、ためらうことなくカブリオレを勧める。クローズド+コンフォートモードで走ればクーペ以上に快適だし、ときどき、そのハイパフォーマンスをオープンエアで瞬間的に試す、といった非日常への劇的な転換が、M6の味わいをさらに深めてくれると思うからだ。

もちろん、そこには、クーペよりわずかに柔というだけで、スタンダードモデルに比べれば、ずいぶんと硬派なオープンスポーツという、実力の高さがあった。走りのレベルや質感は、ノーマルモデルの比ではない。ただし、オープンのまま、スポーツ+を選んで、目を三角にして走り始めたりすると、やや足もとがバタついてしまうことがあった。
BMW M6

コンフォート/スポーツ/スポーツプラスからサスペンションの設定を選択できるダイナミック・ダンピング・コントロールを搭載。ホイールのスリップを一定まで許容するMダイナミックモードも備わった


オープンエアで聞くV8ツインターボのサウンドは、相当に野太く、迫力がある。V10ほどエモーショナルではないにせよ、一聴に値する音だ。おそらく、アメリカ市場を強く意識したのだろう。メルセデスAMGのサウンドに少し似てきたか。とにかく、マッスル! ちなみに、外で聞く音も、かなり激しい。個人的に、Mには、もう少し乾いたサウンドが似合う気もしたが……。
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