必要十分なスペック
筐体の剛性などは、他のモバイル系VAIOシリーズと同等でモバイル製品として持ち運んでも問題はない。基本スペックはCore i5-3317U、メモリ4GB(最大8GB)、HDDは500GBを採用している。これ以外に高速起動用などに32GBのSSDも搭載している。このあたりは一般的なUltrabookと同等だが、メモリを増設できる点が一般的な他機種よりも有利なところだ。Windowsエクスペリエンスインデックス
起動時間などは十分に速く、パフォーマンス面ではUltrabookとして特に問題になることはない。バッテリー駆動時間はJEITA測定時間で6.5時間と、モバイル系のVAIOとしては長くはない。
Ultrabookの多くはバッテリーの取り外しは難しいし、メモリー増設などもできない製品ばかりだが、VAIO Tは多少異なる。ソニーとして保証しているわけではなく、オプションでも販売されていないが、バッテリーはコインなどで比較的簡単に取り外せるようになっている。このバッテリーを取り外せば、メモリーやHDDへアクセスすることができる(メモリーの増設は可能だ)。
VAIO Tはバッテリーを取り外せるが…
長時間電源が使えない環境で、どうにかしてバッテリーを入手し、バッテリーを交換して使おうと思っている方もいるかもしれないが、バッテリーを入手できたとしても、バッテリーを固定しているねじを取り外すだけで数分かかるので、他の一般的なノートパソコンのように数秒で簡単に交換できるわけではない。
将来、保証などがなくなったとしてもHDDなどを交換したくなったときに、簡単にアクセスできる製品を探しているならいいが、このあたりの拡張性は他のUltrabookと同様、あまり期待しない方がいい。