独自の進化を遂げた“名古屋流カレーうどん”
カレーうどんは全国どこででも食べられる定番の麺料理。しかし、名古屋では独自の進化を遂げた“名古屋流カレーうどん”が主流で、専門店も数多く存在します。名古屋流カレーうどんの主な特徴は以下の通り。
・ポタージュのようなとろみがある
・本格的なインドカレーのようにスパイスの風味を活かしている
・スープは鳥ガラがベース
・麺は極太
・具は豚肉、長ネギ、油揚げ、カマボコ
一般的に、カレーうどんは和風ダシがベースで、あんかけうどんのカレー風味といったものが多いのですが、名古屋流はまったく別物。昭和50年頃に、ある個人店が開発し、その後、弟子筋の店やこれを参考にした店が数多く登場、名古屋中に広まりました。ショッピングセンターへの出店を中心に、本格的なチェーン展開に成功した「若鯱家(わかしゃちや)」の存在も、名物として普及した大きな要因といえるでしょう。
では早速、名古屋流カレーうどんの美味しいお店を紹介していきましょう!
若旦那21 (瑞穂区)
これぞ王道の名古屋流カレーうどん
その他のメニューも絶品揃い
住宅地の一画にある小さなお店ながら、特に昼時はいつも満席になる隠れた人気店。元祖の店の正統な弟子筋で、名古屋流カレーうどん本流の味を堪能できます。最大のこだわりは作りたて。麺はその日に打った分を使いきり、常にゆでたてを使い、ルウも必ず注文を受けてからスープと合わせます。鮮度が命といわれるスパイスの香りが心地よく広がり、食欲をそそります。麺もつややかで、讃岐のコシとは一味違う、ふんわり感と伸びやかさが両立されています。
具は太めで柔らかいネギ、肉厚の油揚げ。トッピングの煮玉子は、黄身の半熟具合が絶妙です。
カレーうどんが注文の7割以上を占めますが、まろやかな味噌煮込みうどん、すっきりした志の田うどん(これも名古屋独特の隠れご当地うどんです)など、どれを頼んでも外れがありません。辛いのが苦手という人にもカレーうどんを試してほしい、カレーうどんしかないと思ってる人にはその他のメニューも試してほしい、文句なしの実力派です。
■若旦那21
・所在地:愛知県名古屋市瑞穂区東栄町8-17-2
・ アクセス:地下鉄瑞穂区役所より徒歩7分
・TEL:052-853-6358
・ 営業時間:11時~14時30分、18時~20時30分(火は昼のみ、土日祝は通し営業)
・ 定休日:水曜
・ Yahoo地図情報
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