輸入車/注目の輸入車試乗レポート

シボレー キャプティバは日本にとても適したSUV

ビッグマイナーチェンジを経て、2011年7月より日本に導入されているミドルクラスSUVのシボレー キャプティバをひさびさに試乗。手頃なサイズと価格に、3列シート、高い利便性、充実した電子デバイスなど、その万能ぶりをあらためて実感。日本にとても向いてるSUVでは?

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

手ごろな価格とサイズで3列シート

シボレー キャプティバ フロント

ボディサイズは、全長4690mm、全幅1850mm、全高1790mm。車両価格は359万円(2012年6月現在)。ツイングリルにゴールドの大きなボウタイエンブレムを組み合わせたフロントビューが印象的


日本導入当初から、キャプティバはとても万能性のあるSUVであり、日本で使うにはもってこいのSUVではないかと筆者は思っています。それは、右ハンドルの用意があり、価格もそれほど高くなく、手頃なサイズで、それでいて居住空間は十分に確保されているし、何よりも3列シートを備えていることが主な理由です。

積載性にも優れています。ラゲッジスペースは3列目シートまで立てると、さすがに容量的には97リットルしか残りませんが、3列目を畳んだ状態ではDセグメントのステーションワゴン並みの477リットルとなり、さらに2列目を前倒しすると、最大で1577リットルというフラットで広大なスペースをつくりだすことができます。
シボレー キャプティバ インパネ

シンプルなインパネは、メーターやスイッチ類のレイアウトも直感的にわかりやすい。収納スペースも豊富で、ダッシュ中央やステアリングコラム右下にも小物入れがある


3列目まで左右独立して前倒しが可能なので、シーンに応じてフレキシブルにアレンジすることができるし、テールゲートのガラスハッチのみを単独で開閉できるのもポイント。実用性の面でも、これは便利だなと思わせる部分がいくつもあります。

また、プラス35万円で、レザーシートとフロントシートヒーター、電動スライディングルーフなどの付く「ラグジュアリーパッケージ」を装着すると、高級感と開放感が格段に高まります。せっかくこのクルマを買うのであれば、ぜひ選びたいオプションです。
シボレー キャプティバ シート

1列目から徐々にヒップポイントの高くなるシアタースタイルレイアウトを採用。おかげで後席でも見晴らしはよい。2列目は横3人掛けも苦にならないほどの広さ。3列目にも大人が座れる居住空間を確保


走りについても、2.4リッターエンジンに6速ATを組み合わせ、スタンバイ4WDシステムを搭載し、安全に関する電子デバイスも非常に充実しています。

パワートレインは、最高出力123kW[167ps]、最大トルク230Nm[23.4kgm]を発生する2.4リッター直列4気筒エンジンに、「ドライバーシフトコントロール」と呼ぶマニュアルモード付きの6速ATが組み合わされます。1800kgを超える車体ながら発進加速は力強く、流れに乗るまでも物足りなさを感じさせることもなく引っぱってくれます。
シボレー キャプティバ リア

テールゲートのガラスハッチ部分を単独で開閉できるのも特徴。あったほうが便利なものなのに、最近ではなぜかその機構を採用するクルマが減っているところだが、キャプティバにはある


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