親の常識は子の非常識の時代?

世の中は常に変化し続けています。かつてなかった技術が日常に使われるようになったり、かつての常識が今では通用しなくなったりします。携帯電話やインターネットのようなものも実用として一般に普及したのはほんの10数年でしかありません。20年前には誰もそんな技術の進展を想像していませんでした。20年前にピアス穴を開け髪を染めて学校に行けば大騒ぎでしたが、今では普通のことになっています。

お金についても同様のことがいえそうです。つまり、親の世代の頃の「昔の常識」が私たちの世代の「今の非常識」になっていることがあるわけです。マネーハック的に考えてみましょう。

昔の常識1:共働きより専業主婦

私はこの10年にわたって何度も「共働き前提の結婚を」とオススメしてきました(→ 結婚するなら共働きを前提とするべき理由! など)。所得の上がりにくい時代に、子育ても住宅購入も老後資金準備もしたければ共働きするしかないからです。ところが親の世代の常識でいえば「会社員の妻は専業主婦」であって、子育てや家事は女性がやるもの、男性は仕事に専念、というものでした。当時は女性の働く機会も多くなく、また子育て支援の環境も十分でなかったため、共働きがしにくかったことと、男性ひとりの稼ぎで家計をまかなえたことが大きな要因です。

かつては「女性は家庭に入るのが正しい姿」というような意見もあったわけですから(今でもたまにそういう老人がいますが)、若い世代の感覚からすれば驚きですね。もはや非常識の部類です。

昔の常識2:とりあえず住宅ローン組んで家を購入

お金の問題における昔の常識として定番だったのは「とにかく早く、借りられるだけお金を借りて住宅ローンを組む」というものがありました。かつては「家と土地の値段はどんどん上がる」「ローンの金利よりインフレの勢いが強い」「収入はどんどん上がる」という時代でしたから、早期の住宅ローンには合理性がありました。しかし、現在においては非常識なのが「無理をして住宅ローン」です。ローン返済そのものに苦しむ可能性もあれば、途中で手放してもマイナスになるばかりで、かつ老後の準備も滞るため何もいいことがないのです。

しっかり頭金を作り、無理のない水準の物件を取得し、ローン設定にも余裕を持つことが現在では必要です。昔の常識は完全に正反対というわけです。

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