建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

典型的な旗竿敷地で豊かに暮らす[荏原の家]

東京の18坪弱の旗竿敷地に4人家族が住む3階建ての小さな家が建ちました。そこには、狭さを感じさせないアイデアに満ちた豊かな空間がありました。

執筆者:川畑 博哉

最寄りの私鉄の駅から8分ほど歩いた住宅街の一角。取り壊されて更地になった50坪ほどの四角い土地を3分割してできた敷地にこの家は建っています。道路に面する先端の幅は2m、奥行きは15m、北側の幅は4.2mという、いわゆる「旗竿」といわれる18坪弱の狭小地。細長い土地の前面を駐車場として、その奥に鉄骨造の細長い2階を建て、背後の木造の3階建ての母屋に繋げるというシンプルなプランです。

白いトンネルのような土間


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外観
1. 敷地の最も狭い部分に建つ2階は車より幅が狭い。
2. 隣地から母屋部分を見る。外壁はセメント板仕上げ。上にはペントハウスとテラスの手摺が見える。
3. 玄関ドアを開けると白いアプローチが伸びる。


正面に停まっている車の脇をすり抜けて、たどり着いたこの家の玄関の外幅はわずか1.2m。ドアを開けて入ると左右の壁の間はなんと75cmしかありません。白いタイルが敷き詰められた土間のアプローチは、一番奥まで10mも続きます。

◆建築家プロフィールと建築データ


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