悪っぽさを狙う新グレード

ラゲッジ

3列目を床下に格納することでフラットフロアを実現するが、デメリットは分割式ではないので広い荷室を確保するか、サードシートには座らないかの選択を迫られることと、荷物を積んでいる場合は一度車外なりに出す手間といえる


試乗した「Z・COOL SPIRIT」は、クロームメッキのフロントグリルや専用ホイールなどが目を引く、「スパーダ」でもアグレッシブ印象のモデルで、フロントマスクを見ているぶんにはファミリーミニバンにありがちな生活感とは無縁。

インテリアでは新設定の2列目キャプテンシートが装着されていたが、残念な点はフロアから座面までの高さが低めなので、身長171cmのレポーターが快適に座るにはもう少し座面が高い方がいいなと感じたこと。

長所はもちろんキャプテンシートならではの横方向の余裕と身体のフィット感の高さだ。2列目の快適性はもちろん、センターウォークスルーの使い勝手などはキャプテンシートに軍配が上がる。サードシートには3人掛けがもちろん可能だが、居住性を考えると大人2人までが現実的なので、もし最大でも6人までしか乗らないのであればキャプテンシートの利点も考慮したいところだ。


注目の燃費は

ECON

アイドリングストップが作動するとメーター内に表示される。燃費計も用意されるから平均燃費の確認やインターナビ装着車なら音声で前日の平均燃費が読み上げられる。数日乗ったが計測どおり11~12km/L台が多かった


今回は約342km走行し、高速道路が6割強、一般道が4割弱という内容だったが、燃費は11.4km/LとJC08モードの13.8km/Lには到達しなかったものの、実燃費としては妥当といえる数値だろう。

最大のライバルであるセレナと同等以上の燃費を手にし、キャプテンシートの設定などの商品力向上で巻き返しを図ったが、マイナーチェンジ後は発売約1か月で1万台の受注を獲得したそうだから、まずは狙いどおりといえるかもしれない。

確かに魅力は高まったものの、セレナのような単純な広さやCM戦略による分かりやすさには及ばない印象も残る。モデルライフを通じてライバルに勝てるかは、今後の一部改良や特別仕様車のテコ入れに掛かってくる場合もあるかもしれない。

【関連サイト】
ホンダ ステップワゴン


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