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巣鴨、住む人にも優しいおばあちゃんの原宿(2ページ目)

巣鴨といえばおばあちゃんの原宿なる言葉で知られる高齢者の多い街。しかし、住む観点で見ると、2路線利用可で物価が安く、各種専門店も揃っています。高齢者だけでなく住む人にも優しい街といえるわけです。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

文京区アドレスは高め、
小規模なマンション、一戸建て現場が大半

本駒込あたり

写真の右手が文京区本駒込六丁目。反対側が豊島区巣鴨一丁目

まず、覚えておいていただきたいのは、同じ広さ、駅からの距離、築年数で考えると、豊島区アドレスと文京区アドレスでは価格、賃料に差があること。後者のほうが人気が高く、高めなのです。手頃さを求めるなら、豊島区アドレスという言い方もできるわけです。

 

白山通り

白山通りの西巣鴨駅近くから巣鴨駅方面を見たところ。西巣鴨駅に近づくにつれてマンションが増えている

もうひとつ、このエリアでは各駅間が近いため、10~15分も歩けば、他の駅が利用できてしまいます。そのため、駅から10分以上離れた物件が少なく、遠いから価格が下がるというケースはありません。逆に複数路線、複数駅利用できる場所が多く、のんびりした街だから価格も安いだろうと思っていると、期待を裏切られることになるかもしれません。

 

駅周辺

駅周辺には雑然とした、いささかいかがわしいエリアもあり、好き嫌いが分かれるかもしれない

さて、分譲価格ですが、新築マンションでは1LDKで3000万円前後、2LDKで5000万円前後、3LDKになると6000万円ほどが目安。戸数にして数十戸くらいまでの、比較的規模の小さな物件が中心になっています。こうした小規模な物件の場合、築年数が経つにつれ、管理費や修繕積立金の負担が大きくなってくることが多いので、選択の際にはその点も考慮に入れておいたほうが良いでしょう。

 

オフィスビルと住宅

巣鴨駅周辺の白山通り沿いにはオフィスビルに混じって古そうなマンションも

中古では築40年オーバーという古い物件もあり、そうしたものであれば40~50平米で2000万円~2500万円前後、ワンルームで1000万円を切るようなものもあります。が、築10年以内で見ると40~50平米で3500万円~となり、70平米前後で見ると4500万円~。地域、物件によっては数千万円という例もあり、価格にはかなり幅があると思ってください。

 

空き地

空き地自体はあちこちで見かけたが、いずれの場所もあまり広くはなく、一戸建てあるいは小規模なマンション用地というところ

一戸建てでは60平米前後の土地に90平米程度の4LDKが4000万円~、80平米前後の土地に100平米前後の4LDKで5500万円~。かつてあった家を取り壊して建てられるケースが多いため、2~3棟程度と規模の小さい現場が大半。地元でのチラシなどで探すのが効率的でしょう。

 

アパート

商店街近辺には細い路地、古いアパートの残るエリアもある

賃貸はマンションでワンルームが7万円~、2DKが12万円~、3DKで16万円~といったところ。アパートになるとワンルームで6万円~、2DKで8万円~と手頃になってきます。

 

まとめ

イメージに捕らわれず、現地を歩いてみると新しい発見があるはず

周辺には六義園や染井霊園、飛鳥山公園などの緑もあり、商店街の元気な街ですから、住んでも楽しいはず。利便性、街の雰囲気からすると、特に男性単身者には居心地の良い街かもしれません。

 


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