トータルバランスに優れた1台
光沢のある液晶画面を採用しているが、この表面にはコーニングのGorilla Glassを採用している。これにより、強度と共に液晶画面の傷つきなどを防止できる。厚みは手前の最薄部で6mm、奥の最厚部で18mm。手前側が薄くなっているので、キーボード入力も自然にできる。キータッチやパープレストの操作感も及第点と言えるだろう。インターフェースはUSBが2ポートに、mini DisplayPort、電源、オーディオジャックと最低限のものしかないが、一般的には問題にはならないだろう。
キーボードのタッチは悪くない
パソコンを使用していて気になるのは、本体自体の発熱と廃熱のためのファンの音だ。XPS 13は発熱が特に気になるパームレスト部分にはバッテリーが配置されているので、キーボードを利用する手が不快に感じることはないだろう。
高負荷時にはファンの音はするものの、それ以外の状態では非常に静かなので、常に高負荷な作業を続けるという利用方法でもなければ、ファンの騒音に悩まされるというようなこともなさそうだ。
カスタマイズも充実している点は見逃せない。CPUはCore i5かCore i7、SSDの容量は128GBか256GB。OSもWindows 7 Home Premium、Professional、Ultimateから選択可能だ。SSDを採用した機種でも128GBの製品が多いが、ある程度使い込むなら多少コストが高くなったとしても、SSDの容量は256GBがお勧めだ。
難を言えば、コンパクトなACアダプターだが、電源コードが太いため、外出先へ持ち歩く際は非常にかさばってしまう。
やや電源コードが気になるACアダプタ
ただ、多くのUltrabookにも共通して言えるが、液晶解像度が1366x768と高いわけではなく、画面の情報量という点では不足している。スマートフォンやタブレットが高解像度液晶を搭載し、文字表示も美しく、画面自体も表現力を上げる中、よりパフォーマンスの高いUltrabookにも将来のモデルでは高解像度液晶を望みたいところだ。
トータルバランスとしては非常に優れているので、Ultrabookで迷ったらXPS 13にしておいて損をすることはないだろう。
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