住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

気持ちの良い空間をつくるポイントは床材にあり(2ページ目)

現在、多くの住宅にフローリングが使われていますが、みなさんフローリングのこと、詳しく知っていますか?種類や形、サイズ、色、板幅、張り方はさまざま。どんなフローリングを張るかによって、室内の雰囲気はガラリと変わります!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

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床材のデザインを決める要素 <床材の板幅>

床材の幅は想像以上に大きな影響を与えます。一般に使用する床材の幅を75mmの基準で考え、60mm、90mm、100mm、120mm、150mm、と比べてみると、かなり印象は違うはずです120mmを超えると広幅な感じがします。これらの幅はもちろん樹種とも関係します。
木目の強弱があまりないプレーンな感じの、ブナ・メープルなどは板幅が広がると床面は静かで落ち着いた印象となります。木目よりむしろ目地のラインの方が強調されます。
木目の強い、マツ・ナラ・オークなどは幅が広がれば木目のパターンが強くみえて板材としての印象が強調されます。
床材の板幅

床材の板幅


床材のデザインを決める要素 <目地の形状と目地幅>

板幅と並んで、目地や面の取り方もデザインに大きな影響を与えます。目地を強調したものでは床面全体に陰影ができ床に厚みが感じられます。一方、目地部分の面をとると床面がサラッとした印象となります。ボリューム感を出すなら目地を強調し、出さないのならば目地は強調しないことです。


床材のデザインを決める要素 <床の張り方>

西洋ではたくさんの張り方がありますが日本の住宅で主に使われるのがいかだ張りと乱張りです。継ぎ手の位置の取り方によって分けています。自然な印象となるため、乱張りがの方が多く取り入れられています。
床の張り方

床の張り方

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