ハイラインを歩く 

街路の中を縫って進むハイライン

写真1.街路の中を縫って進む空中公園、ハイライン

久しぶりにニューヨークを訪れ、話題の空中公園・ハイラインを楽しんできました。ハイラインとは1934年から1980年まで使われていたハドソン川沿いの高架貨物専用鉄道です。2009年、地元有志の粘り強い活動により、荒廃した姿から歩行者専用の近代的な公園として生まれ変わり、現在、1.6kmが公開されています。

 
ハイラインをまたいで建つホテル

写真2.ハイラインをまたいで建つホテル

登ってみて、何より気持ち良いのは、地上9メートルという高い位置からマンハッタンを眺められることです。東側は通りの真上から摩天楼を、西側はハドソン川が一望できます。カフェやアート作品も点在しており、景色を楽しみながら自分のペースでゆっくり歩けます。また、安全に配慮してか、自転車や犬などペットを連れての散歩は禁止されていました。

もう一つの特徴は、廃墟であったハイラインの名残が巧みにデザインに生かされている点です。錆ついたレールに雑草のような草木が生い茂り、広かったり狭かったり、急に曲がってみたりと、往時を体感できます。

LED手摺灯

写真3.LED手摺灯が緑道の全ての緑道に設置されている。

ハイラインの夜間照明ですが、驚くことに、そのほとんどが、両側の手すりに仕込まれたLEDライン照明によって、まかなわれていました。樹木などのライトアップがアクセントとして加わり、折れながら進む道を照らしています。

これは昼間の景観にも影響しない賢い方法です。帰り際、道路から見上げると、照らされた緑道が空中を縫っていく風景がまた印象的でした。ニューヨークらしい洗練されたライティングデザインを満喫しました。
ハイラインの夜景

写真4.新緑が間接照明に照らし出され美しい。手摺と足元の照明だけで、頭上からの光はありませんでした。

次のページでは文学祭で行われた「光のパレード」をご紹介します。