「お金の知識」ばかり求めても、実はうまくいかない?

お金のことを考えるとき、お金の知識を学ぶことが必要だと誰もが思います。資産運用だけを取り上げてみても、投資の理論、金融商品の仕組み、ネット証券の手数料体系、金融商品の手数料や解約の条件などなど、学ぶべきことはたくさんあります。税金や社会保険制度など知らない法律も山ほどあります。

だからこそ我々は「お金の知識」を蓄えようと、マネー雑誌を目を皿のようにして読んだり、ネットのブログをチェックしたりします。投資に関する本のどこかに必勝法が書いてあるはずだと、知識を求めて書店で長い時間を過ごすのは当然です。

しかし、どれだけ知識を蓄えても、投資をうまくいかない人はたくさんいます。どれだけ知識を蓄えても、お金の問題が解決できずに苦労する人がたくさんいます。なぜでしょうか。

マネーハック的にはその根本から疑ってみたいところです。つまり、本当に必要なのは「お金の知識」なのでしょうか

「お金の知識」はどんどん入れ替わり、必要ならそのつど手に入れられる

おそらく誰もが「お金の知識は必要でしょう?」と答えるでしょう。確かにお金の知識は必要です。たとえば、基本的な年金制度の知識であったり、金融商品の類型(例:投資信託の仕組み)などは覚えておいた方がいいでしょう。

しかし、お金の知識の多くは、どんどん入れ替わります。たとえば住宅ローン設定者に対する税制優遇などは細かく変化していきますし、年金制度も改定が繰り返されています。金融商品も新たな設定のサービスが次々と現れ、古い商品を駆逐していきます。つまり、お金に関する知識は、陳腐化の恐れがあります。運用はまだこれからなのに、細かい商品の条件などを覚えても、実際に運用する時点では役に立たない、ということが起こりうるわけです。30歳の人が国の年金は65歳から、と覚えていても、その人の年金受取開始年齢は70歳かもしれません。

また、分からない「知識」部分は、誰かに聞いて後からキャッチアップすることがいつでもできます。特に金融機関の提供するサービスの仕組みや条件、細かい商品の知識については、金融機関に質問をすれば丁寧に正しい説明をしてくれます。金融機関はウソにもとづいて商品販売したことが証明されると損失補填を求められる恐れがありますから、本当のことを必ず教えてくれます。

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