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騒音トラブル、東京地裁が判決

今年の3月、東京地裁で子供の騒音に対し、被害者に慰謝料を支払う判決を下しました。騒音トラブルは、ご近所づきあいの永遠のテーマなのかもしれません。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

東京都品川区のマンションで、1階に入居した夫婦が、2階に入居してきた男児と家族に対し、男児が部屋で飛び跳ねる音がうるさいとして、騒音の差し止め請求をしました。この夫婦は業者に依頼して騒音を測定しており、その結果に基づき裁判では「我慢の限度を超えている」として、男児の父親に一定以上の騒音を出さないように命じる判決を言い渡しました。

夫婦が求めた慰謝料は60万円のほか、妻が頭痛で通院した治療費や騒音測定の費用など。
この裁判では、「男児が飛び跳ねたり走り回ったりする音は生活実感としてかなり大きく聞こえ相当の頻度であった」と指摘され、男児の父親に対して配慮すべき義務を怠ったと判断されています。

この報道では、賃貸か分譲なのかはわかりません。でも、騒音トラブルは賃貸・分譲に限らず、また一戸建てでもよく起こる問題です。


双方の立場・意見の違い

子ども

子供をのびのび育てたいけれど・・・

私の知り合いでも、賃貸マンションやアパートに住んでいて、階下の人から苦情を言われたケースがあります。幼稚園に通う長男を筆頭に3人の子供がいる友人は、階下の年配男性から「子供の足音がうるさい」と言われ、できるだけ足音を立てないように気を付けながら暮らしていました。夜は9時には子供たちを寝かし、家にいるときも飛んだり跳ねたりしないように言い聞かせていたのです。

それでも、再三にわたり苦情を言われ、最後にはハイハイをする子供の足音や、午前10時にかける掃除機の音にまでうるさがられ、「子供にハイハイをさせるな!動かすな!」と言われてしまいました。

結局、友人は引っ越しをすることに。次に探した部屋はもちろん1階です。さらに、小さな子供がいるようなファミリー世帯向けのマンションを選びました。

こういったケースはよく耳にします。

小さな子供がいる家族とそうでない家族。お互いの生活習慣に違いがあれば、こちらが大したことはないと思っていることも相手には相当な悩みの種になることも多く、逆に一人暮らしの人には夜の12時ごろに入るお風呂の音や電話の話し声、テレビや音楽を聴く音は当たり前ですが、夜9時には子供たちも寝て静かになっているファミリー世帯には騒音となって聞こえます。

ところが、ライフスタイルが同じような人たちが集まっている場合には、トラブルが少なくなります。特に、子供がいる家庭同士なら「お互い様」という気持ちがありますし、何より子供ってこんな性質なのだと理解することができるので、ある程度のことなら問題にはなりません。さらに、子供を連れた家族同士が生活していくうちに顔見知りになれば、きっとトラブルになることはないでしょう。

>>>解決策は?

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